The Accent/Red Sky At Night
ワタシが当時19か20の頃、60過ぎのおじさんと知り合いになっ
た。ちょうど今のワタシと同じ齢のおじさんだ。
たしかあれは彼女と二人で新宿に行きディスク・ユニオンで中古
レコードを買ってその足で地元の八幡様の夏祭りに立ち寄った時
だったと思う。その老人の出で立ちは白髪あたまの長髪で黄色の
Tシャツにジーンズにサンダル履きだった。今考えるとヒッピー
くずれみたいなイメージが沸くが、その時思ったのはただのうす
汚いじいさんだった。ディスク・ユニオンの黒と赤のレコード袋
が話のフックになり、ロックの話をして意気投合したのだった。
細かいディティールは覚えてないのだが、そのじいさんはワタシ
の下宿に夜な夜な訪ねてくる様になった。いつも飲みかけの一升
瓶の日本酒とレコードを持ってくるのだ。
フェイバリットはフランク・ザッパとキャプテン・ビーフハート
である。持ってきたレコードを聴けと云わんばかりに置いていく
のだった。ワタシは気に入ったレコードだとカセットに録音する
のだが、じいさんの置いてくレコードは一切カセットに録音しな
かった。フランク・ザッパとキャプテン・ビーフハートは当時の
ワタシには退屈だったから…
じいさんは自分で持ってきた日本酒を煽り酔っぱらう。酔っぱら
うと実のお姉さんの思い出話を延々と始める。お姉さんはその時
分生きていたのか死んでいたのかは忘れてしまった。
一般論として「老人は同じ話を短時間で繰り返す」ワタシはこの
時初めてその「法則」に気づいたのだった。
The Accent/Red Sky At Nightもそのじいさんから借りたレコー
ドにあったと思う。懐かしいな。The 13th Floor Elevatorsの1st
アルバムも借りた筈だ。
今から40年以上前の話だ。じいさんはとっくの昔、鬼籍に入って
いるだろう。じいさんから借りたレコードはとにかくカセットに録音しなかったな…今思うと残念でならない。
The Accentは1960年代後半に活躍したアメリカのサイケデリックロック・グループ。「Red Sky At Night」は1967年に発表されたシングル・レコード。カバーしてリメイクしたら今でも聴ける曲になるかもねー
みてくれてありがとうね


