No Big Deal/Love And Rockets
前回のつづきです
当時、赤坂にあった●●会系のフロント企業
から仕事を貰っていました。
幹部の方の名刺を作成する仕事でした。
ある時、数十名のヒノキ材の名刺のオーダー
があり、指定された納期通りにお納めしたの
です。ところが翌日の朝になってお納めした
先の担当者(若い衆)がカンカンに怒っていて
「すぐに来い」と言うのです。
名刺に汚れがあるので、全部持ち帰って検品
して欲しい。と言うのです。
14名様分の名刺が各100枚=1,400枚…点状の
汚れが付いたモノは弾いて新たに印刷し明日の
朝まで耳をそろえて持ってこいと言うのです。
いやー大変な事になりました…
創業者のツテで取引をしている企業で何か
トラブルがあった場合は、銀座の本社ビル
の秘書を通して報告する事になっています。
私達はすぐ会社に戻り、現況を部長に報告
しました。部長はすぐさま創業者の会長に
報告を入れたのです。
創業者の●●会長はこう言ったそうです。
「せっかく作った特製の名刺の一枚二枚が
汚れているからって何だよ。たいした問題
じゃないだろ。赤坂のハラのトコ(会社)か?
今から俺が連絡しておくから心配するな。
その名刺使わせるから。大丈夫だから」と
●●会系のフロント企業だからといって
怯む事なく相手の要求を簡単に突っぱねる
のでした。ワタシと同僚はどっちがヤ●ザ
か分らなくなるのでした…
80年代のポストパンクシーンから登場した
ラブ・アンド・ロケッツ。バウハウスを解散
させ、ボーカルだったピーターを除く3人で
結成したバンド。
バウハウス時代の音楽性も少々ひきずっていた
が、徐々にダークな部分を排除してネオサイケ
ネオグラムロック路線を展開し、人気を博した。
一時間も経たないうちに●●会系のフロント
企業の発注担当者から電話が入りました。
「問題ありません」
「先ほどはすいませんでした」
「検品しないで結構です」
「そのまま納品してください」
怖い組織の上席者からどうやら叱責された後
の様で自動音声の様な機械的な声でお達しが
ありました。
ヒノキの0.5ミリ厚の名刺100枚=一名様分
おいくらで請求してたと思います?
10万円です…1枚千円です。
本日も見ていただき、
ありがとうございました。