二人でお酒を/梓みちよ | Serox9

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Peaceful Times

二人でお酒を/梓みちよ

 

 

 

 

ワタシが小学校3年生か4年生だった頃、

 

近所に西沢くんという友だちが住んで

 

いました。

 

西沢くんのお家は、古い一軒家の借家で

 

おかあさんはいつも在宅しています。

 

西沢くんのお家とワタシのお家は近所

 

なので、お互い行き来はありました。

 

ワタシが西沢くんと遊ぼうと思い、

 

彼の家に行くと…

 

この曲が必ず大音量で掛かっているのです。

 

 

レコードプレーヤーがリピート機能を有して

 

いて曲が終わって数秒経つと、自動的にまた

 

再生され…無間地獄の様でした。

 

「梓みちよさん」には悪いですが、

 

二人でお酒を飲み過ぎて気持ち悪くなる

 

くらい、繰り返していました。

 

西沢くんのお母さんは同じ曲を延々繰り返し

 

聴いてバカなのか…とワタシは思いました。

 

只、西沢くんにそんな事言えなかったです。

 

西沢くんのお父さんは渡世人のような男で

 

した。ダボシャツを着ていて肩口から紋々

 

が見えたからです。

 

ちょっと怖かったのです。

 

 

ある日、いつものように西沢くんのお家に

 

遊びに行ったら、庭に大量のごみと残置物

 

があり、家の中はもぬけの殻でした。

 

近所の人たちは「夜逃げ」したと口々に噂

 

をしていました。

 

ワタシの母親と隣の家の婆さんはお金を

 

●マン貸したのに、恩知らず!と憤慨して

 

いました。

 

ワタシは…西沢くんはお父さんをマネて

 

ヤクザ者になるんだろうな。と子供心に

 

思ってすぐ忘れましたが、当時流行った

 

梓さんのあの曲が掛かると反射的に西沢

 

くんの事を思い出すのでした。

 

小学生だったワタシは

 

「パブロフの犬」の様でした。

 

 

 

二人ででお酒を

歌:梓みちよ

 

 

 

 

今日も見ていただき

ありがとうございました。