”ビンテージギターの価格高騰” | Serox9

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”ビンテージギターの価格高騰”

 

 

 

 

 

一年前に書いたコラムです。

 

一年前の相場から更に上がった感じがして

 

います。特にFenderのエレクトリックギター

 

がもう高くて無理です…ベースもですが。

 

もうワタシには買えませんが、ビンテージを

 

買う上での考察を箇条書きにしてみました。

 

マニアックな話なので、興味ない方はスルー

 

していただき「いいね!」だけください(笑)

 

Youtubeでの名曲も最後に貼っておきます。

 

 

 

ビンテージギターを買う上での考察

 

①リフィニッシュ(再塗装)された個体。

これには絶対手を出してはいけません。

ワタシの私見ですが、何て事してくれたんだ

と思います。ほとんど価値はありません。

価格は市況の半額で売っています。

ヤフオクで回転寿司のように回っています。

また、リセールが難しいです。

 

 

②ネック折れを修理されている個体

Gibson系の個体だと思いますが、

これにも手を出してはいけません。

市場価格より3割ほど安値で売っています。

やはりリセール時に買取価格を叩かれます。

 

 

③PU交換されている個体

本人様が音が気に入って一生使う分には

良いですが、これもリセール時に叩かれます。

せめて買うならオリジナルPU付属のものを…

 

 

④配線・ポッド・ノブ・ブリッジ・ペグ交換

PU交換よりはマシですが、プレーヤーコン

ディションとか云って売っています。

安く買えますが、リセール時に高値は付か

ないです。

 

 

⑤フレット・ナット交換

これは年代にもよりますが、きちっと替えて

あれば良いと思います。フルオリジナルを

うたうのであればココもオリジナルです。

 

 

⑥オリジナルケースが欠品している

これも結構イタイです。あると売値が上乗せ

されます。ボロボロの状態でも評価されます。

 

 

⑦出所のハッキリした個体

老舗のA店、B店で買ったというのも結構大事

です。逆にヤフオクで…とかだと…

また輸入代理店の保証書が付属していると良い

です。

 

 

⑧上記①~⑥に、ほとんどすべて該当する個体

絶対に避けるべきです。買わない方が良いです。

ただ値段が市況価格の三分の一ぐらいだったら

検討する価値はあるかもしれません。

ただリセールも価値が無く二束三文です。

そして将来の価値上昇は期待できません。

 

 

 

⑨積極的に改造してある個体をMOD(モデファイ)

表記し、並べている店もありますが、これも格安

でなければ止めた方がよいです。

だいたいこの類は売れずに長期滞留しています。

 

 

⑩上記①~⑨を無視しても買っていいモデル

代表例として挙げると

Fender'54~'64のストラトキャスター

Gibson '54'56'57のレスポールゴールドトップ

でしょうか。

そもそもフルオリは1,000万円以上します。

'54'56'57のレスポールゴールドトップが300

万円で出てたら検討はすべきかもしれません。

ただニセモノも多いし、フランケンも…

訳アリだらけですからリスクは大きいです。

元々モノが少ないので、そんな値段では出

ないですね。今の時代ではありえない話です。

1980年代の後半だったらそんな値段でした。

 

デッドストック物は80年代のやつでも高いです。

 

(番外) 80年代のモノは一部のギターを

除いてまだ安いです。ただ木材の枯渇

からか重いギターが多いのです。

レスポール系で5キロ、ストラトで4キロ

台のモノがゴロゴロしています。

まだ買いやすいですが、重くて弾く気に

なれません。レスポールカスタムは5キロ

ありますが、値段はジリジリと上がって

きましたね。

お小遣いで気軽に買うならこの年代です。

 

90年代のギターはまだビンテージの格に

なっておりませんが、Gibson系に限って

云えば、80年代よりは品質が良いモノが

多い気がします。リセールを気にしない

ならコッチの方が買いかもしれません。

 

やたらリセールを気にした記述をしてい

ますが、自分が惚れ込んだ個体なら迷わ

ず買いです。何故なら自分の趣味のモノ

だから。そこに世間の評価なんて不要な

ワケです。全く気にしなくても良いと

思います。買っちゃえ買っちゃえ(笑)

 

 

日本製のビンテージ(コピーモデル)

最近、値段も評価も上がっている日本製の

コピーモデル。70年代後半から85年ぐらい

までジャパンビンテージって呼ぶそうです。

ハッキリ言います。残酷な言い方をすると

G社やF社のコピーです。私見を申し上げる

と価値なんかありません。

所詮ニセモノですから…近年物の日本製の

フェンダーを買った方が精神的にも良さ

そうです。

 

ギターの仕上げが決定的に違うのが、塗装

がポリウレタンなんです。

G社はずっとラッカーです。

F社も1982年まで一部にラッカーを使って

います。あと木部の材質が違います。

セレクトされる木の種類も違います。

 

「ジャパンビンテージ」

作られた伝説に踊らされない様に…

もう一度言います。日本製のコピーモデル

はニセモノです。

 

 

 

 

 

 

 

このお方も、知る人ぞ知る

ビンテージギターコレクターです。

 

読んで頂き

ありがとうございました。