ある晩、あぱと氏が言い出しました。

「すぴのは、らぷたんがいい学校に入ることを望んでないんじゃないだろうか」

私は聞き返しました。

「どういうこと?」

 

すぴのは昔、二人の子を一日校に入れた輝かしい実績があるが、

孫であるらぷたんがそれよりも難関とされる学校にもし入った場合、

自分が負けたと考えるのではないか。

 

うーわー……

あぱと氏、すごい被害妄想。人間不信になってます。

 

会社で突然の左遷に遭って(おそらく誰かに陥れられたと私は見ている)、

精神的な影響がないはずはないと思っていましたが、

こういう形で身内を疑うようになりましたか……。

 

すぴのから生まれて、すぴのに育ててもらった私が断言します。

すぴのは大変な努力家で負けず嫌いですが、身内愛が強く、子が親を越えていくことを喜ぶ人です。

仮に「お受験」という舞台で私がらぷたんを御三家入学に導けたとしたら、大喜びするでしょう。

「ちらの、よくやった!」と顔をくしゃくしゃにすること間違いありません。そこには何の裏もなく、娘と孫、そして義理の息子をねぎらう愛しかないです。

 

(……仮定の話です。)

 

あぱと氏には、リラックスの時間が必要だなぁ……。

温泉、雪遊び、牧場、湖畔、どこがいいかしら。

受験が終わったら、三人で旅行はもちろん、祖父母もまじえてどこかに行きたいと考えています。