アニメ業界で仕事をする3人の女性のお話し。お仕事小説。すんごく、面白かったですよ‼

それぞれに男性との関わりを持っていますが、三者三様。尊敬していた人物であったり、悪い印象を抱いていた人物であったり、他種職の人物であったり。恋愛も絡んできますが、然程重点が置かれておらず、さっぱりとした感じで読める作品です。

 

マニアックな話かと敬遠されてるかもしれない方には「そんなことはない!」と声を大にして言いたい。業界が解らなくても面白い。テンポも良いし、キャラクターのメリハリもあるし、持って行き方もきっちりと考えられており、読後感が爽やかでした。

 

マニアックな方にもオススメ。これはあのアニメが元かなとか思いながら読むと楽しい。作中の「運命戦線リデルライト」なんか、タイトルで思わず「少女革命ウテナ」かとか思ったりして。取材協力確認したら幾原監督の名前があって、やっぱりとか思ったり("⌒∇⌒")

 

作中アニメの粗筋を追うと、観てみたいと思ってしまいます。個人的には「サバク」こと「サウンドバック 奏の石」が観てみたいなぁ。田舎の風景とロボットっていう組み合わせがとても気になってます。

 

物語内では聖地巡礼で村起こしをする話が展開されていますが、この話で思わず泣きました‼ うん、ここまで係わってきた人達と、目の前に広がる光景が感動的。まぁ、その後、一波乱あり、それまで描かれていた登場人物が集まり大団円となるんですが、至るまでがドラマティックな流れなんですね。

 

正直、図書館で借りたんですが、買えば良かったと思います。それくらい面白いし、読み返したいシーンも多い作品でした。