名古屋の老舗Jazz Clubと言えば。
今年で創業50周年のJazz inn LOVELY。
センターの四角テーブルが印象的。
僕も若い頃、数多の熱いLiveをお客さんとして聴いてきました。
学生時代に寺井尚子さんの素晴らしい演奏で感動した後、休憩中にお手洗いですれ違ってめちゃくちゃ緊張したり、森山威男さんの全身で表現するドラムに稲妻が走ったような衝撃を受けたり、チャリートさんのものすごく熱いクリスマスライブを聴いて楽しんだり、他にもいろんなジャズ経験値を与えてくれた場所。
知らない名前のカクテルを頼んでは、ショートカクテルってお洒落だよなって初めて思った店でもあります。
今ではバーボンをロックで飲むのが好きですけどね。
そんなLOVELYへ、昨夜は出演でした。
4年前にレコーディングへ2曲だけ参加した、ドラマー天野雅康くんの誘いを受け、豪華3管のsextetでJazztetの名曲をとことん演奏するという濃ゆ〜い内容。
Jazztetの楽曲はとりわけ3管のハーモニー、これをいかにバランス良く響かせるかがある意味決め手。
ハーモニーの音がコードトーンでないことも多く、それが何故かハマるんですよね。
玄人好みな渋い感じ。
でも、吹いてて実に面白い。
そんな渋くて濃ゆ〜い内容にも関わらず、たくさんの方に足を運んでいただきました!
自分は前までなら、最低週に1回くらいは何かしら演奏の機会がありましたけど、とりわけ今年は本当に人前での演奏機会がなくて、これでやっと今年4回目のLive。
ステージに向かう時に、緊張感と落ち着きが同居して、とても不思議な感覚でした。
でも、息を吹き込んだらとても自然に音が出る。
長くやってんだなぁって、改めて。
この日はジャズやる時にメインで使うマウスピースと薄めのリードで力まず吹くことを目指しました。
そうすることと、音量バランスをリアルタイムで最適な方向へコントロールすることで、いろんな楽器の中にしっかり溶け込むことができます。
ちょっとミスはありましたけど、狙い通りお客さんの耳に届いていたなら努力と工夫の甲斐があったというものです。