~大広間・ソファ
「(31)それでね、由香。
ボク今朝プラントから上がってから由亜や由映と一緒に、相撲協会のホームページで昨日の取組結果だけ見てたんだけど、由香が昨日見てて『これが!』ってとこってあった?」
そうだなぁ~…
順番に言うと、幕下の矢後君が4勝したのとー…
十両の朝乃山が豊響戦で同体で取り直しになってから7連勝したのでしょ?
「(31)あぁ、その『豊響ー朝乃山』って取り直しだったんだ」
「流石に『そういう処』までは協会のホームページには載ってなかったか」
「(31)そりゃぁね(笑)
幕内だとどうだった?」
幕内だったらーぁ~…
石浦が栃煌山相手に下手投げで勝った取組も結構印象に残ってるよ。
「(31)へぇ~、
それって、どんなとこが?」
あのね、羽瑠香。
立合い石浦が低く当たって栃の中に入ってったの。
「(31)なんかそれって、平成の潜航艇の取り口っぽいね」
ボクも観ててそう思ったもん。
でもそっから掴んだ左下手で一気に投げに持ってったのは完全に石浦の取り口だもん。
「(31)はいはい…(納得顔で)
でその当の平成の潜航艇と、山なのか海なのかきっちりしなさい!の相撲ってどんなだったの?
平成の潜航艇負けちゃってたみたいだけど」
「アレは…どう言ったら良いんだろな」
そもそもアレだよ、
その山なのか海なのかきっちりしなさい!って体格的に貴景勝に通じてるとこがあるじゃない?
「(31)それって、ずんぐりむっくりなとこが、って事?」
うん、
だから平成の潜航艇も下から一気に持って行き辛かったとこはあったんだよ。
「そういや…
途中その宇良が御嶽海に当たって思い切り弾かれた辺りから体勢が悪くなってたよな」
結局『そこ』が敗因だったんだよ。
「(31)へぇ~」
\ユッホリ~ン/
「(キッチンから出て来て)(26)あ、いたいた。
ねーねー羽瑠香ー」
キョロッ
「(31)あ、由穂。
なになに?」
「(26)あのね、さっき由姫と話してたんだけど…」
such a time of Seriousmell