アジの体色の2型についての、

推測です

もしかしたら、

大阪湾と東京湾で、

混乱を与えているかもしれません

 

アジ類やサバ類では、

外洋を回遊するものと同じ種ながら、

回遊せず岩場のすぐそばに居続ける、

根付きの魚がいますが、

東京湾でマアジの場合、

回遊性のものをクロアジ、

根付きのものをキアジと呼ぶようです

体色の違いです

キアジなら、底生魚からも、

襲われやすいと思われます

キアジの方が脂はのっていますが、

寄生虫が多いそうです

 

まだ遺伝子解析が分類研究に、

用いられるようになる前の時代ですが、

懇意にしてくださった水産学の教授が、

東日本の、

キアジとクロアジが別種かどうかを調べていました

研究途上でガンで亡くなられた後、

遺伝子研究から2つの型は同種と確認されました

マアジを見るたび、なんとなく思出します

 

また関西の、

アカアジとアオアジについても、

2つの可能性を思いました

 

1つは、アカアジがキアジ=根付き

アオアジがクロアジ=沖合回遊性でしょうかね

もし両方ともマアジなら色合いを、

そう表現するのもわかります

 

もし大阪湾に根付きのマアジがいたなら、

釣り人に大部分、

獲りつくされているのではとも思います

そうだとすれば、青が不味いといっても、

根付きの最高級魚と比べたら、

クロアジが可哀そうでしょう

 

私は、瀬戸内海でアカアジという呼び名は、

聞いたことはありませんでしたが、

徳島県太平洋岸では、

マアジの方言がアカアジだそうです

また、紀州や志摩では、近縁のマルアジやメアジを、

アオアジと呼ぶこともあるそうですから、

もしかしたら大阪湾の中でも、

泉南あたりでは太平洋岸と同じ方言で、

呼ぶのかもしれません

もしそうであれば、

アカアジ=マアジの方が格段に美味です(2022.10)