『慣れない山道に迷い無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は一軒の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると……。』本文あらすじより抜粋



この作品は、小さな事件についての話が7作品集まった短編集です。それぞれのミステリーとしての質も奇妙で面白く、主人公である二人の掛け合いや登場人物一人一人のやり取りも面白い、ライトミステリーと呼ぶべき作品です。日常の中にあるふとした謎かと思えば実は大きな陰謀に繋がっていたりと、短編にも関わらず長編作品に匹敵する超展開で読む人を楽しませてくれることでしょう。



















と、思いきや!

この作品がただの短編集だと思って読んでいたらきっとあなたは驚きに包まれることでしょう。他ならぬ私がそうでした。この作品を一言で表すとするならそれは"圧倒的な意外性"でしょう。果たしてミステリーなのかファンタジーなのか、短編なのか長編なのか、私は一体何を読まされたのか……。
言ってしまうとこの作品の面白さが半減してしまうので言えませんが、私が司書の先生にこの作品を勧められ、読み終わったあと放課後思わず1時間ほど感想を語り合うレベルの意外性です。正直に言ってこの結末を、この真実を見抜けた人物はいないのでは無いでしょうか?

残念なことにこの意外性のために純ミステリーとしては失格な面もありますが、それを補って余りある意外性、是非体感してみてください!

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