スポーツ社会学者の山本敦久さん(成城大学教授)が《「五輪例外主義」の殻 アスリートは打ち破り発信を》と題して語っています。多くの競技の選手にとって五輪は自らの存在価値をアピールし、知名度を上げる展示場になっている。そのため五輪に頼り、IOCに反旗を翻すのをためらってしまう。この「五輪例外主義」の殻を打ち破り、社会の構成員の一人として、迷い、葛藤を含めて心情を吐露することで、世の中の人々に伝わることもあるのではないか」と。

 

山本敦久(有元健と共編著)『日本代表論』(せりか書房)、『やっぱりいらない東京オリンピック』(共著、岩波ブックレット)