哀しき思い出 | ユウとキャラメル&ピノ&リムド&アランの自由気ままなオチャラケ記録

哀しき思い出

今机の中を物色していたら昔の痛く哀しい一枚の写真が滑り落ちてきた…映っているのは前飼っていた『チータ』という猫。…約8年前に遡る…そいつはその日俺んちの庭に現れ、独り悲しく鳴いていた。そいとう腹を空かせているのだろう、鳴き声は増すばかりで止む事なく庭先から聞こえてくる。痺れをきらし俺は庭に行きそいつに近づこうとするがことごとく逃げられ触れるどころか近付く事もままならない始末。仕方なしに餌でヤツをつる事にした。するとさっきまで逃げ回っていたのが嘘みたいにそいつは駆け寄ってき喉を鳴らしながらあっと言う間に食い尽くしまだ足りなそうな顔で俺をがん見してきた。その顔を見て俺は思った、こんな小さい体で一生懸命生きている。生きさせてやりたい…と。家ではもう一匹の♀猫がいたため無理なのを覚悟して祖母や母に相談してみた、やはり答えはNO。しかし諦めきれない俺は外にダンボールを置きその中で飼う事にした、いついなくなってしまっても仕方ないという覚悟で。俺は毎日毎日そいつに餌を与えた後じゃらしながら遊んだ。そんな姿を見ていたのだろう祖母から許可がおりめでたく家猫となり『チータ』と名付けられた。それから俺達は殆どの時間を共にした。下手言えばダチのような存在だった。なのにある日突然、何の前触れもなくチータは逝ってしまった……悲惨な死に方をして。きっと原因は捨て猫達を処分する為に人がばら撒いた毒薬のせいだろう、チータが散歩から帰って来た途端ヒクヒクと痙攣し始め苦しそうに鳴く、俺は慌ててチータを抱き抱え個人経営をしている隣の動物病院に裸足で駆け込み直ぐさま診てもらった。その間にも苦しい悲鳴をあげ続け舌の色も赤から青紫に変わりついにこときれた。その瞬間、俺は地面に叩き付けられるように崩れ落ち泣き叫んだ。…あれから約5年の月日が流れたが今も忘れられぬ思い出となった。あの日あの時外に出さなければチータは今日もいつものように俺の隣にいたかもしれない……