東北の震災から4年。
あの日、私は熱海の来宮神社にいた。
お参りをして、天然記念物の大楠を見て帰ろうとした。
出口へ向かっていると、揺れを感じた。
立ち止まり、居合わせた卒業旅行らしい
学生と目を合わせ”地震だよね?”と、
言葉は交わさないものの、
アイコンタクトで恐怖心と不安を分かち合った。
大きな揺れではないが、長く続いた。
揺れが落ち着くと、いつもの日常だった。
学生と私は何事もなかったように
それぞれの目的地へと歩き始めた。
それから来宮神社の土産物屋のおばさんは、
何年か前に起こった伊豆の地震の話を始めた。
車で帰宅途中、コンビニに寄ったが、
地震の話をしている人はなく、
本当にいつもの午後だった。
海沿いを車で走っていたが、
その日は天気も良く、青く、穏やかな海だった。
商店街を横切ろうとして、
電気店のテレビに群がっている人々を見た。
皆テレビを見ながら腕組みをしていて、
何かが起こったのかもしれない、と感じた。
家について、東北で、大きな地震があったことを知った。