2011年3月11日の私 | 短編愛好 -たんぺんアイス-

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東北の震災から4年。

あの日、私は熱海の来宮神社にいた。

お参りをして、天然記念物の大楠を見て帰ろうとした。

出口へ向かっていると、揺れを感じた。

立ち止まり、居合わせた卒業旅行らしい

学生と目を合わせ”地震だよね?”と、

言葉は交わさないものの、

アイコンタクトで恐怖心と不安を分かち合った。

大きな揺れではないが、長く続いた。

揺れが落ち着くと、いつもの日常だった。

学生と私は何事もなかったように

それぞれの目的地へと歩き始めた。

それから来宮神社の土産物屋のおばさんは、

何年か前に起こった伊豆の地震の話を始めた。

車で帰宅途中、コンビニに寄ったが、

地震の話をしている人はなく、

本当にいつもの午後だった。

海沿いを車で走っていたが、

その日は天気も良く、青く、穏やかな海だった。

商店街を横切ろうとして、

電気店のテレビに群がっている人々を見た。

皆テレビを見ながら腕組みをしていて、

何かが起こったのかもしれない、と感じた。

家について、東北で、大きな地震があったことを知った。