音霊(6) | 短編愛好 -たんぺんアイス-

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あたちとおとたまは、


いっしょにうたっていろいろなきょくをつくったの。


「カナデはリズムのとりかたがうまいね」


なんておとたまがほめてくれると、


あたちはうれしくってもっとおおきなこえでうたったの。



 こうしてあたちとおとたまは、


『カナデ』っていうきょくはかんせいさせたの。


あたちとおとたまのだいじなうた。


あたちのなまえがついたとってもすてきなきょく。


 

 なのに、おとたまはまたナミダをながしていたの。


「カナデ、ごめんね。ぼくたちがつくったきょくなのに、


ちがうひとがつくったことにしてくれって」


そういってなんども


「ごめんね」


ってくりかえしたの。


あたちもとってもかなしくなって、


おおきなこえで、


もうこえがでなくってもいいって、


それはそれはおおきなこえで、


ないたの。