狐雨(1) | 短編愛好 -たんぺんアイス-

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17歳のとき、

美術教師と恋に落ちた。

その日は、

最初は土砂降りの雨だったが、

そのうちに太陽が出て空が明るくなり、

なのに雨は降り続いていた。

これも天気雨と呼ぶのだろうか。


先生は

「まるで狐の祝言ね」と呟いた。

狐の祝言ってなんのことだろう、

って思ったけど、

僕は先生の唇に夢中で、

右手は、服をかき分け、肌に辿りつき、

ふくらみを見つけ、指を動かすことだけに

精一杯だった。


作業台の上で、

ギリシャ彫刻のレプリカに見つめられながら

愛し合った。