ローズホテル | 短編愛好 -たんぺんアイス-

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「きのう親知らずを抜いたの。朝から何も食べてない」

「そっか。オレがお粥作りに行ってあげよっか?」

「いいよ。まずいから」

「まずいって…」

「フフフ」

彼女は小さい声で小鳥が鳴くみたいに笑うんだ。

何ていうか、話し方も、透き通った小さな声で、

抱き合うときなんかその声だけでオレはいつもイキそうになって、

耐えるのに必死なんだ。

電話の彼女の声を聞くだけで、

オレのアレは敏感に反応して、

今だって逢いたくてたまらない。

バイトから帰った今は午前3時。

「ねえ、今から横浜いかない?

っていうか今から迎えに行くから。

お粥なら食べられるでしょ?

中華街に夜中の4時までやってる店があるんだけど

そこのお粥が美味しくってさー。

今から行くね」

オレの今夜のプランはこうだ。

実はその店は夜中の3時までだ。

間違えたと嘘をついてローズホテルに泊まる。

SEXをして、そんで朝、ふたりでお粥を食べる。

ローズホテルの一室で、

オレは彼女にキスをする。

舌で抜いた親知らずの位置を確認出来るだろうか。

今夜試してみる。


2012-01-29 20:52:43

fin