仕事関係の知識を深めたくて図書館で借りた本です。



感染症の歴史から、感染症に挑んだ科学者の発見が書かれています。



難しい内容を子供でもわかるように解きほぐして説明してあって

とても分かりやすく、

読み進めるのがおもしろかったですニコニコ



この本では7人の科学者の紹介がありました。 



天然痘のワクチンを作ったジェンナー

炭疽菌、狂犬病の弱毒性ワクチンを開発したパスツール

病原菌の単離、細菌学と医学の基礎を築いたコッホ

結核菌の染色・梅毒治療のためのヒ素化合物で化学療法確立したエールリヒ秦佐八郎

破傷風菌の性質と血清療法を確立した北里柴三郎

初めて抗生物質を発見したフレミング



一見失敗に思えたことから大きな発見に繋がる。



それは「幸運だったから」とか

「才能があったから」

ではなくて


「偶然はしっかりと準備をした人には必然としてとどまる」


というルイパスツールの言葉にもあるように

想像を絶するほどの努力があってこそ掴めたこと

なんだと思います。



この1年、コロナが流行していなければ、、

と思うことが何度あったか分かりません。



でも、

人類と微生物との戦いは

昔から果てしなく続いていて



ウイルスとの戦いの歴史の中で

むしろこれまで

感染症に怯えずに生活できていたことの方が

奇跡だったのかもしれないと思いました。



本を読み進めると

たった150年前までは消毒の常識すらなく

医師は手術器具を使い回していたような

時代であったことがわかります。



17世紀にレーウェンフック顕微鏡を発明し

コッホ、パスツールが細菌学の基礎を築くまで

伝染病は天罰や悪い空気が原因だと

思われていた。



偉大な科学者たちの発見と

感染症によって命を落とした何億人もの人たちの上に

今こうして医学の恩恵を受けることができて



科学的な知識を持って

感染症の対策がとれるということに

感謝の気持ちがわきました。



「どんな戦争、どんな災害よりも、感染症が多くの人の命を奪っている」


この言葉がとても印象に残っています。


感染症と戦う知識も技術も何もなかった

100年前に比べて

今は多くの武器を持っている。


人類共通の敵ともいえる感染症に

打ち勝つために

1人1人が正しい知識を持って

できることをやっていかなければと

感じました。