交通事故を起こす人間は何度も事故を起こします。

 

寝坊し会社に遅刻する人間は何度も遅刻します。

 

資金管理が出来す自己破産する人間は何度も自己破産します。

 

 

彼らが同じ失敗を繰り返す原因の多くは本人の罪の意識が低く自己中心的でありそして彼らが過去の失敗から学ばないことにあります。

 

人は過去の失敗を振り返りなぜそうなったのかを分析し、反省し、その過去の教訓から次の行動を考え成長していきます。

 

 

この世には信用創造という仕組みがあり、本来はないお金をあるものとして身の丈以上に他者から借りることが出来ます。

 

住宅ローンなら年収の5倍から7倍程度まで金融機関から借り入れることが出来、返済は最長35年、教育ローンなら日本政策金融公庫から文系4年制大学の場合350万円程度借り入れが出来、返済には15年の猶予が設けられます。

 

しかしながら人はここで過ちを犯します。

 

サラリーマンの収入は安定しているとはいえ、昨今では終身雇用制度は崩壊し年功序列賃金も過去の昭和の遺産となりました。

 

月収30万円の人が翌月25万円になり夏と冬の賞与をそれぞれ150万円ずつもらっていた人が突然1/3の50万円になるなど日常茶飯事です。自営業で商売をしている人なら尚更のこと、サラリーマンとは比較にならないほど不安定です。

 

状況が変わった時に私たちがその身を守るためには即断即決で方向転換をすることしかなく、損失を受け入れその損失を最小限に抑えるためにやり直しが効く出来るだけ早い段階で現実を受け入れロスカット(損切り)をするしかありません。

 

しかしながら多くの人がそれを出来ず、それどころか更に資金の借り入れを増やすなど逆のことをしてその傷口を更に広げその結果再起不能にまで追い込まれ破滅し、家族や親戚、友人にまで迷惑をかけてしまいます。

 

その破滅で学べばまだ良いのですが、そこから学ばない人間は「自分は悪くない」とし何度も何度も同じことを繰り返します。

 

 

私たち人間は大きな勘違いをしています。

 

人生の教科書とは紙に書いてある教科書のことではなく私たちの日常生活の中にあります。

 

答えはすべて日常生活の自然の摂理の中にあります。

 

失敗という結果の中には必ず成功の種が含まれており、その機会は万人に平等公平に与えられています。

 

失敗を何度も繰り返す私たち人間、それは失敗の原因を自分は悪くないとし他責にし失敗から学ばないことに起因します。

 

 

「上手く行かないのは周りのせい」

 

「政治が悪いせい」

 

「見えない悪しき霊的存在のせい」

 

 

本当にそうでしょうか。

 

お金が足らず不平不満を言っている時間があれば今の仕事に追加で副業をして一日に3時間程度を週5日アルバイトをするだけで月に5万円以上安定して身銭が入ります。時間がないのは言い訳であって都会であれば職種を選ばなければ仕事などいくらでもあります。

 

また、職場の人間関係に苦しんでいるなら我が身を守りながら立ち回る方法はいくらでもありますし高給を望まなければ転職も可能です。

 

更に日頃から習慣的に酒を飲む人や喫煙している人がそれで身体の健康を害したなら酒やタバコを断てば良いのです。

 

 

なぜそれをしないのでしょうか。

 

それは誰が悪いのでしょうか。

 

 

不平不満を口にしながら現状を変えるために神社に足を運び神という存在にすがり祈るのでしょうか。

 

ご先祖や仏とされる方々に手を合わせて救けを求めるのでしょうか。

 

 

すべき当たり前の努力をしないそのような怠け者の私たち人間を一体誰が救けてくれるというのでしょうか。

 

もしそんな人間を救けてくれるとしたらそれは恐らくまともな存在ではないでしょう。

 

 

肉体だけでなく考えるための頭脳、知恵を含め、私たち人間には自己努力である程度の困難を乗り越えることが出来るだけのものが予め備え与えられていると私は考えています。

 

 

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「段取り八分仕事二分」という言葉があります。

 

早起きして八割がた仕事の準備を自宅で済ませて職場に入る者と、何もせず職場に出勤する者、この両者の違いは何でしょうか。

 

前者が他者の何倍もの正しい努力をし、長く働き、そして成果を出しそれに値する報酬を与えられ出世し、後者は万年平社員の下働き、これは不公平でしょうか。

 

後者は「自分を評価してくれない会社が悪い」として同僚や上司、会社を恨むのでしょうか。

 

 

そもそもすべき当たり前の努力をせずに神も仏も祈りもないのではないでしょうか。

 

 

現実の日常生活という最良の教科書は失敗という過程から皆に等しくその正しい答えを与えてくれています。

 

 

日常で頻繁に見られるこの勘違いも甚だしい光景を目の当たりにして私は時に怒りさえ覚えることがあります。

 

 

ヒーリング、ハイヤーセルフ、アセンション

ライトワーカーだの、風の時代がどうしたなどと

 

最も大切な3次元のこの日常の現実から目を背け、現実逃避のような表面的な横文字に踊らされ自己の努力を怠り自分は悪くないと他責にし本質を見失っている現代の私たち人間、

 

誰が悪いでもない、誰のせいでもない、自分たちは単なる怠け者で己自身に負けているだけなのだと

 

一人でも多くそれに気づく人が増えることを願ってやみません。

 

 

 

 

 

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