会社の役職という肩書きが外れれば周りの誰からも見向きされなくなります。
会社を去れば何も出来ない自分しか残らない。
身分や肩書きにひざまづき近寄ってきていた者もそっぽを向いて離れていきます。
美人や男前ともてはやされますが数十年後には人間は皆老いぼれた容姿になり、そもそも肉体など表面の皮を剥げば皆同じ肉と臓器や血液と骨です。
美男美女は選挙に当選しやすく好印象で話すことも受け入れられやすい。
コカコーラとペプシをどちらか分からないようにグラスに入れて飲ませれば多くの者がペプシの方が美味しいと言います。
ですが缶のまま飲ませればほとんどの者がコカコーラの方がやはり美味いと言います。
何百万円もする熟成した高級ワインを素人が差し出し、逆にスーパーの安い千円ワインをプロのソムリエが差し出すと大衆はスーパーの安物ワインを絶賛します。
見た目で良し悪しを判断しそこに価値判断基準を置く私たち人間はなんと未熟な存在でしょうか。
お洒落をして高級車に乗っているが強欲で我れ良しの日常を送っていたり。
道楽息子のおもちゃとして親バカで会社を買収して買い与え、荒らすだけ荒らし手に負えないとなれば手放して従業員とその家族を路頭に迷わせたり。
目に見えるものや物質至上主義に心を奪われ物事の本質を捉えられない私たち。
そんな私たちが本当の幸せを実感することは難しいことだと日々思わされます。
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