昭和から平成前半にかけてのテレビ新聞などのいわゆるオールドメディアでは情報の発信は一方通行であったが、ネット時代となり個人による情報発信が可能になった。

 

更にSNSの登場によりマスメディアの一方的な主義主張や意図的な情報操作に対して個人からの反論や指摘が入ることで情報修正が行われ、情報の双方向化による浄化作用が働くようになってきた。

 

しかしながらこの情報の双方向性には「攻撃性」という負の側面がある。

 

個人で手軽に発信できるようになった反面、個人が個人に対し攻撃的な発言をしたり、有名人などの場合は不特定多数によるネット上の攻撃で集団リンチに近い状態に晒されることがある。

 

ネット上の発言はその文字認識により瞬時に反応し情報発信者に辿り着くため365日全方位から刺客が飛び込んでくる。

 

それらから身を守るためにはそのような刺客に反応しないことであるがこれがなかなか難しい。

 

批判的なコメントやメッセージを受け精神的ダメージを負い病む者もいれば気にしない者もいる。躊躇わずブロックをする者もいる。または予防線を張るために差し障りのない書き込みのみをする賢明な方々もいる。

 

例えば更に政治的又は宗教的な主義主張をSNSなどで展開すれば格好の的となり即座に刺客が飛び込んでくる。

 

それに対し反応するとそこに火がつき口論が始まり炎上していく。その結果情報発信者はその後発信を止めるようになる。

 

これによりネット上における間接的な言論封殺、言論弾圧がなされ刺客の目的は達成されることになる。

 

これらを封じるには事前の予防が重要であり、コメント機能の封印やコメント内容に気をつけるしかない。

 

いいねをもらい、そのいいね返しで誘導されて辿り着いた相手先の書き込み情報を見て怒りに囚われ感情的になることなど例を数え上げればそれらは枚挙にいとまがない。

 

 

ネットの双方向性における情報の浄化作用は良いが、双方向性により負の念の発火を誘う攻撃性を併せ持つ刺客の扱いと予防策について、私たちはその取り組みを怠らないようにする必要がある。

 

繊細で優しい人間ほどこれに嵌まり込み精神を病むことになる。

 

これらはその仕組と流れを認識することにより冷静に判断し対応することが出来るようになる。

 

決して誘いに乗って精神を乱されてはならない。

 

ネット上には負の感情に心を奪われた者が意識なく独り歩きをしながら暗躍しているという側面がある。

 

現代の情報化社会における発信の双方向性においてこれらを留意しながら有意義にネットを利用したい。

 

 

 

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