世間には親や親族が政治家や地域の有力者であるということから息子である自分も政治家や議員になるとか、
親が会社経営をしているから自分も若くしてその会社の役員になり会社の後を継ぐとか、
いわゆる世襲というものですが。
もちろん、そうすることが決して悪いというわけではないのですが、
子であるその方自身もその実力があれば良いですが。
もしそうでないならそのようなこと、子として恥ずかしくないのだろうか。
親として恥ずかしくないのだろうか。
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親とは違う道に進むとか、
自分に実力がついてからその職に就かせてもらうとか、そう考えるのが普通と思ってきましたが。
しかし世間はそうではないようです。
それを求める親もそうですし、それを恥と思わない子も。
家族のみで経営している零細の個人事業などならともかく。
そこそこの大きい会社で一族経営の会社が多いようです。企業統計の上では日本の企業の95%近くがそうでしょうか。
「あいつは実力もないのに親のおかげで偉そうにしていられる」とか。
そう思われることが悔しくないのだろうか。
「親とは比べられたくはない、自分は誰との比較でもない、親とは異なる自分の分野で自分を高めてやろう」
そう思わないのだろうか。
なぜだろう。なぜこんなに多いのだろう。
親の力に頼って守られて、それにあぐらをかいて、
年配の方々が未熟で若造である自分に頭を下げてくれて、
でもそれは自分にではなく、自分の親を見ながらそうなさっているのは明らかなのに。
なぜ平気でいられるのだろう。
親の血を引くからその立場に就くのは当然とか。
親の血を引いていても適性が至らずであれば一から努力し、周りから実力を認められてからその職につかせてもらうとか。
なぜ、そうしないのだろう。
親も親であれば、子も子、
我が子可愛さから適性がないにも関わらずその職に就かせるなど。
子の方も嫌なら親の意向など拒否すれば良いのに。
それをしないのは断れないのか。
それともそれが嬉しいのか。
「自分のもの」という所有欲
「身分、地位」への執着
それらに囚われしがみついているのだろうか。
もしそうだとしたら、なんと残念なことだろう。
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