最近のパソコンの記憶装置はHDD(ハードディスク)ではなくSSD(ソリッドステートドライブ)というものになり、以前のパソコンに比べて劇的な速さになりました。

 

思えばMSX時代(35年か40年くらい前)にパソコンを触り始めた私は「ピー、ヒャらヒャら、ガガー」っという音を鳴らしながらカセットテープにデータを保存していたような記憶がありますから、それに比べ今はパソコンも進化したものです。

 

それはさておき、先日上司に呼ばれまして、

 

「あいつのパソコン画面を一緒に見ていたら動作が遅くてどうしようもない」

 

「なんとか速く動くように出来んのか!」

 

と言われまして。。。

 

「あいつ」とは、

 

そう、あいつとは上司の大切な「あの人」です。

 

こうなるとなんとかしなければならないのがサラリーマンの宿命です。

 

メモリーは十分搭載されているようですから、残された高速化の方法はハードディスクをSSDにクローンコピーしてパソコン本体に載せ替えるしかありません。

 

部下に「やり方を教えるから勉強がてらお前がやってみるか?」と聞いてみたものの、

 

「そっ、そっそんな。。失敗してパソコンが起動しなくなったりデータが消えてしまったら私、責任取れませんから嫌です!」

 

と。。

 

なんと情けないことでしょう。

 

ここぞとばかりにチャレンジして上司の大切な「あの人」のパソコンが高速化すれば本人の評価も上がるのに。これだから今どきの男はアカンタレだな。。

 

と独りごとを言っておりました。

 

思えば私も今まで数え切れないほどの会社のパソコンを分解修理してきました。

 

故障すると、なすすべなくデータが失われるか、業者に出しても工場出荷状態に初期化されて戻ってくるのが関の山ですから、それを修復しデータも救出復元するということは、絶望的な状態で立ち尽くしている人々にどれだけの笑顔と光を与え、そして感謝されることか。

 

実際、わたくしごとですが、前の会社でも社長の息子さんのパソコンが壊れ、自宅まで往復5時間の道のりをデスクトップパソコン本体を持ち運び、寝ずに徹夜で修復して社長に届け返したこともありました。

 

実際の経験から修理技術を学び、肌で覚え、そうして誰も出来ないことを積み重ね、そして会社内でもそれなりの立場に立たせていただくことが出来ました。

 

人生、チャンスなどいくらでも転がっているのにそれを掴むかどうか本人次第なのに。

 

失敗を恐れて挑戦しなければ結果すら出ませんし。

 

仮に失敗してもそこには学びがあり次に繋がります。

 

誰もが出来ないことだからこそ、それを成し遂げて自身の存在が認められるものだと思います。

 

特にまだ若い方々は可能性で溢れていますから。

 

失敗を恐れずチャレンジし、「その件ならあいつに頼め!」と言われるようになればこの人生、もっともっと楽しくなるのではないかと思います。

 

ということで、上司の大切な「あの人」のパソコンのハードディスクからSSDへのクローン化と載せ替え、無事完了致し、驚くくらい高速化しました。

 

ちなみに上司の大切な「あの人」からはお礼の一言もありませんが。。。

 

まあ雇われの身のサラリーマン人生そんなもんですね。