以前ちょっと書いたエントリに関連して、うまい水の話。私は、一昨年から去年にかけて数十種類のミネラルウォーターを試し飲みしたが、これが深いのだ。酒の世界に似て、味の違いが見え出すとたまらなく面白い。
ミネラルウォーターには、大きく分けて3種類の味がある。
・カルシウム系
・マグネシウム系
・ナトリウム系
の3つだ。それぞれの味は、説明しにくいところをあえて説明すると、
・カルシウムは、空虚な苦味。苦みに近いのだが、何か足りない感じの軽さがある。コーヒーをカルシウム系の水で淹れると苦みが軽くなるのも、この味のおかげだと思う。
・マグネシウムは、拡がる苦味。口の中の至る所から吸収されそうな、まじめな苦み。慣れないとまずいと感じる味。コントレックスを飲んだことがある人なら分かるだろう、「あの味」だ。
・ナトリウムは、空虚な鹹味(塩味)。塩味のようだが辛くない。不思議な味だ。人によっては「べたつき」を感じるかも知れない。
と言ったところ。好みは人それぞれだが、自分は「ナトリウム系」がうまい、と思う。「カルシウム系」はバランス次第。マリアージュを言うなら、酒の代わりに料理と合わせるならナトリウム系、おつまみ的なひねた味のものと合わせるならカルシウム系だろうか。
そして、ナトリウム系の最高峰が
ヴィッチーカタラン
だ。これはスペインの水なのだが、極めてナトリウムの味が効いていて、「これがナトリウムの味です」と言って出せるレベル。それが微炭酸と相まって、ミネラルウォーターのレベルではなく、ヴィッチーカタランという名前の「飲み物」になっている。マジで洋食と合う。和食なら後述の財宝温泉水の方がいいけどね。
ミネラルウォーターをよく買う人にとっては「高い」という感想もあるだろうが、酒を買うつもりで買えば安いものだ。ぜひ、一度試してみることをおすすめする。
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おまけで軟水。
あまりに普通だが、やっぱり、
エビアン
の飲みやすさは異常。あのなめらかさは季節を問わず美味しいと思える。酒で言えばバドワイザー。気軽に渇きを癒すための水だ。で、「味」ということになると、自分はナトリウム系の味が好きなので、
財宝温泉水
に軍配が上がる。和食に合わせた飲み物として、食前食中に飲むならコレ。上記のヴィッチーカタランでは「味が濃すぎる」という人にも良いかもしれない。