商売として考えると、夏に予定されているiPhone OS 3.0のリリースは、

・同時にインストール可能なアプリの増加?

・アプリ内課金+月額課金等が可能になる

という2点が重要だ。


現行で月20万くらいの売上を上げるような安定したアプリをいくつリリースできるか、というのが課題なんじゃないかな。企業としてやるのはやっぱり現実的じゃなくて、個人の趣味でやるべき分野だけど。OSの新機能・新APIは、開拓者の方々に任せておいて、きちんとした手駒を揃えたい。(もちろん、屑アプリは作ってもしょうがない)


アプリ内課金・月額課金については、OSの新機能・新API同様、フォロワーとしてついて行くのが妥当と思う。ただし、ネタ出しだけはきちんとしておいたほうが良いかな。ユーザーのiPhoneが消しがたいアイコンで埋まるまでには多少時間の余裕があるはずなので。


そんなわけで、ゲームの調整。これがなんというか、地道なんだよね。

iPhoneでも無料アプリをそろそろ提供開始しようと思っているのですが、それに関して最近考えたこと。


「クレームを言ってもらえることはありがたいことだ」と思っているのか、単に「クレームを言われるのは嫌だ」という感覚を持っているのか、これはサービスの提供者としての資質の問題です。もちろん、ソフトウェアやサービスを提供するとき、前者でなければ生き残ることすら難しいでしょう。(そういう意味で、クレームを伝えていただいているユーザーの皆さんには、本当に感謝しています。)


エンドユーザー無料&広告でマネタイズ、というビジネスモデルを採用したときに、クレームを言わないユーザーに対しては、統計的なデータから想像力を働かせればよいし、クレームを言ってくれるユーザーに対しては、率直に耳を傾ければよいのですが、一番難しいのは、よかれと思って「無料なんだから文句は言わないようにしようぜ」と言う方々への対応なんですね。


そういうケースというのは、悪気があるわけではないし、むしろ多くの場合、サービスを愛してくれている大切なユーザーのひとりなのですが、影響力を持ってもらっては困る発言なのですね。なぜなら、クレームが聞こえなくなったら、舵取りを誤ります。それは、サービスの寿命にすら影響を与えるものになってしまいます。


「丁寧に取りなす」という以外に、正直、まだ答えは出ていません。


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別の話題ですが、iPhone music app様にTuner Metronomeを紹介 していただきました。

ギターなどの撥弦楽器での高評価が、ver 1,2のリリースを待たずしていただけたのにはほっとしました。7拍子には対応しておきます。

僕はよく「天気予報」という比喩を使います。別に「経済時評」でも悪くはないんですが、それだと変に色の付いた言葉になってしまうので、あえて「天気予報」。


僕にとってコレは、「後づけなら極めて「科学的」な説明が可能なのに、予測は微妙に力不足」というようなものを指す言葉です。


一方で「カウントダウン」は、シンプルな法則に従っていて、予測通りに事が運ぶものの代表です。


プログラミングというのは、「カウントダウン」になり得るようにできているように見えるのに、ソフトウェア開発は、「天気予報」になってしまうんですね。不思議なものです。それは規模がもたらすのか、プログラミング以外の政治的な要素がそうさせるのか、スタッフのスキルという項によるものなのか。おそらくはその全てでしょう。


でも、私は、ふと考えます。もしかしたら、そもそもプログラミングそのものが「天気予報」なのではないかと。確かに、プログラムの実行はとても単純なルールに基づいて行われます。最近のCPUの内部で行われる高速化・並列化のための処理は多少複雑ですが、頭がこんがらがるような複雑さではありません。プログラムの実行は単純ですが、プログラムを組むことは、プログラムの実行に対する逆問題です。


逆問題は、多くの場合、元の問題と困難さが大きく異なります。掛け算と割り算(さらには、素数の掛け算と素因数分解)、式の値の計算と方程式の求解なんかを思い浮かべれば充分でしょう。計算コストの見積もりも、逆問題になるとぶれるようになってしまいます。


そういう意味で、プログラミング言語の未来が、プログラミングをシンプルで予測可能な仕事にしようとするものになっているのかどうか、現時点ではちょっと不安ではあります。だってみんなC言語に似すぎているし、Cに似ていない多くの言語は「コンパイラの実装が容易」であること自体がきな臭い。SQLは割と方向性は良いけれど、なにぶん適用範囲が狭すぎる。


UMLが面白い、と思っているのはそこで、ユースケース図から始まるのが素敵。でも、実装寄りになると結局、今までと同じになるんだよね。


だから正直なところ、技術マネジメントに対するプログラミング言語の貢献にはあまり期待してはいません。インターフェースは改良されていくだろうけど、コンセプトレベルでの革命は当分おあずけかな、と。だから自分としては、エンジニアの教育プロセスの改良に取り組むしかないのかな、と。


あくまで、感覚的な話なんだけどね。

以前ちょっと書いたエントリに関連して、うまい水の話。私は、一昨年から去年にかけて数十種類のミネラルウォーターを試し飲みしたが、これが深いのだ。酒の世界に似て、味の違いが見え出すとたまらなく面白い。


ミネラルウォーターには、大きく分けて3種類の味がある。


・カルシウム系

・マグネシウム系

・ナトリウム系


の3つだ。それぞれの味は、説明しにくいところをあえて説明すると、


・カルシウムは、空虚な苦味。苦みに近いのだが、何か足りない感じの軽さがある。コーヒーをカルシウム系の水で淹れると苦みが軽くなるのも、この味のおかげだと思う。

・マグネシウムは、拡がる苦味。口の中の至る所から吸収されそうな、まじめな苦み。慣れないとまずいと感じる味。コントレックスを飲んだことがある人なら分かるだろう、「あの味」だ。

・ナトリウムは、空虚な鹹味(塩味)。塩味のようだが辛くない。不思議な味だ。人によっては「べたつき」を感じるかも知れない。


と言ったところ。好みは人それぞれだが、自分は「ナトリウム系」がうまい、と思う。「カルシウム系」はバランス次第。マリアージュを言うなら、酒の代わりに料理と合わせるならナトリウム系、おつまみ的なひねた味のものと合わせるならカルシウム系だろうか。


そして、ナトリウム系の最高峰が


  ヴィッチーカタラン


だ。これはスペインの水なのだが、極めてナトリウムの味が効いていて、「これがナトリウムの味です」と言って出せるレベル。それが微炭酸と相まって、ミネラルウォーターのレベルではなく、ヴィッチーカタランという名前の「飲み物」になっている。マジで洋食と合う。和食なら後述の財宝温泉水の方がいいけどね。


ミネラルウォーターをよく買う人にとっては「高い」という感想もあるだろうが、酒を買うつもりで買えば安いものだ。ぜひ、一度試してみることをおすすめする。


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おまけで軟水。

あまりに普通だが、やっぱり、


  エビアン


の飲みやすさは異常。あのなめらかさは季節を問わず美味しいと思える。酒で言えばバドワイザー。気軽に渇きを癒すための水だ。で、「味」ということになると、自分はナトリウム系の味が好きなので、


  財宝温泉水


に軍配が上がる。和食に合わせた飲み物として、食前食中に飲むならコレ。上記のヴィッチーカタランでは「味が濃すぎる」という人にも良いかもしれない。


http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090513-OYT1T00570.htm

CPU開発は世界最大手の米インテルや米IBMが先行しており、日本メーカーが世界最速を達成するのはやはり富士通がトップとなった1999年以来10年ぶりという。」


詳しい情報がないので分からないけど、「ものすごく地道な香り」を嗅ぎ取ってにんまりしています。アイディア一発ドカーンというアメリカ型の新記録ってげんなりするんですが、地道にこつこつ前進を続けて「てっぺん?そうですか、でもまだまだです」ってな感じで淡々と進み続けるのは大好きです。それが日本型だと信じたいのですね(まあ、かなり幻想入ってるとしても)。


だから、Googleのオフィスとか、保育園っぽい楽園は夢にできないんですよね。来世っぽいというか、和了っぽいというか、そういう感じで。


「楽園」が落ち着かない精神構造の人は少なくないでしょう? 僕が作る世界は、技術求道者のための「聖地」にしたいのです。もちろん「技術」というのは、「テクノロジ」だけでなくて、営業・広報などの「テクニック」「ノウハウ」も含めてね。