介護職員初任者研修11日目 「老化の理解」

 

老性自覚

 

 高齢者は身体・心理・社会的変化によって老いを意識し始める。「歳をとったな」「衰えを感じるな」などと自らの「老い」を自覚することを老性自覚と呼びます。

 

 私自身も五十路を迎え、老眼鏡が必要になったり、白髪が増えたり、体型が崩れてきたり、、、同年代の芸能人を見ていと、あちらの方が若く見えるよなとか、歳をとらないなとか、自分と比較してしまったりします。 

 50歳代で老人ととらえる人がいる一方で、老年期の中で【超高齢者】にあたる

85歳を超えても自分は老人ではないととらえる人がいます。老性自覚の個体差の大きさは、主観的な評価であるとはいえ、とても幅の大きなものとなっています。

 

 

 また、男性よりも女性の方が「老い」を早くから感じやすいという研究結果もあります。それは、女性が男性よりも鏡を見る機会が多いからではなかろうか。男性はせいぜい髭を剃るときやネクタイが曲がっていないか確認するくらいしか鏡を見ないでしょう。しかし、女性は、化粧をするときに鏡を見るし、アイラインやマスカラをするときに、より鏡に近寄ることで、しわやシミに気づきやすい。

 

 老いの自覚尺度作成の試み」の調査研究(水上喜美子・仁愛大学、他)では、【老いの自覚】と、「精神的健康度」の関連性が最も高く、「活動能力」、「外見年齢」、「老年感」との間にも関連性があるとされました。調査の結果から、『老いを自覚』している人ほど、精神的健康度や活動能力が低く、外見年齢も高いと自覚し、老年感も強いらしい。

 

私も「歳をとったな」と悲観することなく、活発に動き、精神的健康度を高めて若作りをしようかな。