カピトリーニ美術館の備忘録。

絵画編。


カラバッジオの

洗礼者ヨハネ



カラバッジオの女占い師。


こちらも必見のお宝絵画です。



サビニの女達の強奪。

ローマ建国時の物語で人気の題材。


ローマ建国時、ローマ人は男ばかりだったので、

サビ二族の女性達を祭りと偽って招き、

着飾ってやってきたところを強奪して妻にした。

その後、サビニの男達は復讐のためローマに攻め入ったが、

サビニの娘達はローマ人の夫達に優しく大切にされ、すでに子供も持っていたため、両者に割って入り戦いを止めさせたという。


ギリシャ神話もローマ建国時の物語も、誘拐婚、強奪婚の物語が多い。

ドラマチックで心を揺さぶるし、美女も描ける絵画や彫刻での人気の題材。

古代ローマ、ギリシャでは男系の社会だったので、

女性は男性の所有物的な立場だったらしいです。




洗礼者ヨハネは

美少年を表現するのに人気の題材。

艶めかしいです…。



カピトリーニ美術館は

11月のせいかガラガラでした。なんて贅沢!

東京でこの内容なら、芋洗い状態は必須です。



美術館のスタッフさんもアート愛に溢れていて、美術館の説明を熱くしてくれましたよ。

カピトリーニ美術館は広いですが、スタッフさんに

「この絵はどこ?」とパンフレット片手に聞くと、親切に案内してくれました。

ちなみに、イタリア語だと

ドベ、クエスト?


道に迷ったり、遺跡を探していた時に便利でした。


ドベ ミュゼオ ギャラリア ボルゲーゼ?

ボルゲーゼ美術館はどこ?


片言イタリア語を話す日本人に

イタリア人はめちゃくちゃ優しいです。







ティントレット展をしていました。

ゴージャスな美女として描かれた

マグダラのマリア



一番人気

ティントレットの

「キリストの十字架降架」


磔にされたキリストが十字架から降ろされるシーン



聖母マリアが悲しみのあまり、気を失ってしまった

ドラマチックな瞬間



フォロロマーノの素晴らしい眺めを楽しめるテラスがありました。

私は遺跡はこのくらいから眺めるのが好き。

昔、トルコのエフェソスの遺跡に行った時は40度越えの灼熱で辛かった。

カピトリーニ美術館は

4.5時間は楽しめる見応えのある美術館です。



馬を襲うライオン。

ヘレニズム時代の古代彫刻。

古代ギリシャ彫刻はほとんどが失われていて、

現存するのはほぼローマ時代の複製品です。 


所謂ローマンコピーではなく、

ヘレニズムの現存の彫刻というだけでも素晴らしい価値がある。



カピトリーノの雌狼

の本物。


ローマ建国神話で、

軍神マルスの息子の双子のロムルスとレムスは権力争いのもつれで、テベレ川に捨てられてしまいます。メスの狼から乳をもらって育てられ、双子は羊飼いの女に拾われたとか。その後紆余曲折をへてローマを建国。


カピトリーニ美術館には、ルーベンスの絵画「ロムルスとレムスの発見」もあるので、そちらも必見です。



棘を抜く少年


教科書に載っていたような逸品揃い。

彫刻が大好きなので、また訪れたいです。



マルシュアース

ギリシャ神話でアポロと音楽を競い、皮剥ぎされたマルシュアースです!



この彫刻を見るだけで、一瞬で自分の身体にも

痛みと命の諦念が浮かぶような。

彫刻ってなんて不思議なアートなんでしょうね。


続く💕✨