ローマ ボルゲーゼ美術館は三回目。

個人的に、世界三大美術館のひとつにしてるくらい

素晴らしいです。


ローマに行ったら必ず行きたい。



ベルニーニのゴシック彫刻のお宝

アポロとダフネがあるから



アポロとダフネの物語


ある日アポロンが、弓矢で遊ぶエロスを見て、

「ガキだな」と揶揄ったのに、エロスは激怒。

「僕の弓矢で何ができるか見ればいい!」と

相手に恋する金の矢でアポロンを、

逆に相手を嫌う鉛の矢で、近くで川遊びをしていた美しいニンフのダフネを射った。


するとアポロはダフネが愛しくてたまらなくなり、

ダフネを追いかけ始める。

ダフネはアポロが嫌でたまらなくなり、走って走って走って逃げた。

力尽きたダフネはついに追い詰められ、父である川の神に助けを求めた。

「川の神のお父様、私を助けてください!」


すると、ダフネの若い滑らかな身体はメキメキと木の幹に覆われて、艶やかな髪には月桂樹の葉が生え始めた。

瞬く間にダフネは月桂樹に変容してしまったのだ。


完全に月桂樹の姿になってしまったダフネを、アポロはやっと愛しく抱きしめ、口づけするが、虚しく銀色の葉が風に揺れるばかり。

アポロは悲しんで、「せめて月桂樹を我が冠にさせてほしい」と、それからは月桂樹の冠を片時も手放さなかったという。




ダフネの滑らかに輝く肌は息づいているよう。

なのに、木の幹に変容していく。指先に は月桂樹の葉が溢れる。


アポロの蕩けるような恋する表情と

ダフネのストーカーから逃げるような嫌がる表情の

対比。

こんなに二人とも若く美しいのに、恋が叶わないなんて。

でも恋ってそういうもの。



物語のある彫刻を

こんな素晴らしい大理石の美術館で

鑑賞出来るのも素晴らしい。



逃げる女と追う男。

美しすぎて、涙が出そうです。



恋焦がれ、美しいニンフを追いかける

神々の中でも向かうところなしの

イケメン神アポロン



イケメンでも恋は難しいですね




こちらもベルニーニの傑作

ペルセフォニーの掠奪



冥界の王ハデスが

デメテルの娘ペルセフォニーに恋をして、

拉致する瞬間。

ペルセフォニーは母の名を泣き叫ぶがその声は虚しく響くばかり。

横には三つ頭の、地獄の番犬ケルベロスが

吠え立てる、決定的瞬間。

官能的で残酷な芸術。



少女の抵抗は虚しい



ハデスがうっすらと笑っているのが

めちゃくちゃ怖いんです



アドニスの死を悼むビーナスは

ルーベンス。


神話の世界にどっぷり浸れて楽しかったです。


ボルゲーゼ美術館ではちょうど

ルーベンス展が開催されていましたが

うっとりでした✨

カラバッジオ、ブロンジーノ、

ダヴィンチ、ラファエロ、

カノーバー、ティツィアーノなどお宝がたくさん。



ボルゲーゼ美術館は予約必須。

少なくとも一週間前には。

私は旅行が決まり次第、一か月前には予約します。


事前予約リンク

18ユーロ


https://www.gebart.it/musei/galleria-borghese/


続く😊✨