こんにちは、セリナです！今回はブルーノと’黒人文化’を巡る論争について書きたいと思います。事の発端は作家であるセレン・センセイが、ある動画の中で’ブルーノが黒人文化を盗用している’と発言したことによるものでした。これにより、大炎上する騒ぎに。これに同調したのがRnBシンガーのミシェル・ンデゲオチェロ( ネオ・ソウルの基礎を作ったことで有名なシンガー。先日カヴァーアルバム’Ventriloqism’をリリースしたばかり )でした。彼女は’彼がやっているのは基本的にカラオケと同じ。特に“Finesse”なんて、ただベル・ビヴ・デヴォーをコピーしただけでしょう’’ただ昔のサウンドをコピーしたり模倣しているだけではいけない’とブルーノを痛烈に批判しました。この件についてブルーノ側はコメントを控えています。このセレンやミシェルの痛烈な批判に対して、RnB界の大御所であるスティーヴィー・ワンダーやチャーリー・ウィルソン等がブルーノを擁護しています。スティーヴィー・ワンダーは’TMZ’に対して、こう語りました。’言っておきたいんだけれど、神は僕らみんなが楽しめるように音楽というものを作り出した。だから人々の恐れや不安によって制限を作ることなどしてはならない。ブルーノはとても才能がある。他のことはどうでもいいんだ。彼は素晴らしいミュージシャンやアーティスト、ソングライター達に影響を受けた。それでいいじゃないか’。チャーリー・ウィルソンも’彼(ブルーノ)はオリジナル・アーティストである’とツイートしています。この騒動にはブルーノの背景にある複雑な’ルーツ’が関係しています。以前にもお話しさせていただきましたが、ブルーノのご両親はお二人ともハーフです。お父さんはプエルトリコ人とドイツ系ユダヤ人のハーフで、お母さんはフィリピン人とスペイン人のハーフです。それに加えて、ハワイのホノルル出身でスペイン語も話せるバイリンガル。( 最初の時点ではレコード会社側は’ラテン系アーティスト’として売り出そうとしていた、と何かの記事で読みました。 )数々のアフリカ系アメリカ人とコラボをしてきたブルーノですが、’アフリカ系の血統ではない’ことを、セレン・センセイは指摘しています。センセイは炎上の発端となった動画の中で’ブルーノ・マーズは完全に文化盗用者よ。彼はまったく黒人ではないのに、自分の人種の曖昧さをジャンルを超えることに使っている。世間は黒人以外による黒人音楽や黒人文化が好きだってことに気付いているから。最近では黒人ジャンルに入ってこようとするアーティストがたくさんいるじゃない’とブルーノを非難しています。そんな騒ぎの渦中にあるブルーノですが、最近来年度のスーパーボウルが現代のヒップホップの中心地として捉えられているアトランタで開催されると発表された後、ハーフタイムショーにはヒップホップ・アーティストを起用すべきだとナショナル・フットボール・リーグ(NFL)に訴えていたことが分かりました。
ゔーん。。。この問題は非常に根深いものがあると思いますし、アメリカの’人種問題’がモロに出ているように感じます。確かにブルーノの過去2枚のアルバムを聴いてみると、ポップを中心に、ロック・テイストあり、ジャワイアン(ハワイアン・レゲエ)ありと実にバラエティに富んでいます。それに対して、最新作である’24K Magic’は一貫してRnBなアルバムです。もちろんこの3rdアルバムが出る前からブルーノのことは知っていましたが、’ポップ・シンガー’というイメージでしたので、正直最初は驚きました。実際に’Apple Music’や’Google Play Music’等でもブルーノの3rdアルバムは’ポップ’にカテゴライズされています。(’人種’によってカテゴライズされるというのは非常にナンセンスだと思いますが...。)しかし、私もスティーヴィー・ワンダーやチャーリー・ウィルソンの意見に賛成です。ただブルーノが多才であるが故に、次回作でどんなジャンルを扱うのかは今のところ全く見えてきません。私見ですが、ブルーノは自分のルーツや自分に一番合う音楽を探し求めているような気がします。ブルーノはまだ若いのだから、色々なことにトライしてもらいたいなと私個人としては考えています。どちらにしても、今回の件でブルーノが深く傷ついていることは確かだと思います。それでも頑張り続けるブルーノに、ファンの一人としてエールを送らずにはいられません。そして、次回作にも注目していきたいと思います！さて今回は重い話題になってしまいましたが、ブルーノの来日記念特集の最後を飾るのは’ブルーノの来日ライブ予想’です！残念ながら私は今回のライブには行くことができませんでしたが、インターネットやYouTubeからの情報を駆使して、’きっとこんな感じのライブだったんだろうな’という再現をしてみようという試みです！どうぞお楽しみに！
*ブルーノの直筆のものだと思われるので、載せておきます！内容は今回のアルバムについてです！
