夜の鱗雲ゆっくりと一匹の大きな魚が、夜の海を、風に流されながら泳いでる。 目玉のような光のたまを身につけて。 地球の闇にとけてゆく。 どうして夜行性にとどまらなかったのだろう。夜の世界を宇宙の中へもっと入って、生きて行きたいのに。