僕は毎晩、深夜まで酒を飲み、
薬をやり、クラブに通った。
僕は疲労困憊していた。
家に帰るなり、ベットに倒れこむ夜もあった。・・・・
1968年の秋、僕はつらい日々を過ごしていた。
しかし、亡くなってから12年後のその夜、夢に現れた僕の母…、
そこには懐かしい顔があった。
そして、母はとても優しく、僕を元気づけるように言った。
「なるがままにさせておけばいいのよ・・・」
心地よい響きだった。
「おだやかな気持ちになることよ。ものごとと争ってはダメ。流れに身をまかせればいいの。きっとうまくいくわ」
優しい母の言葉…
僕は最高の気分で目が覚めた。
僕を人生の苦難から救い出すために母が会いに来て、メッセージを残してくれたようだった。
「僕が困難に直面したとき、マザー・メアリーがやって来て・・・・」
そんな歌いだしから始まる名曲が完成した!
世界中のだれもが知っている名曲だ!
メアリーは、聖母マリアではない。
ぼくの母の名前だ。
これは特別な歌だと思った。
僕はメンバーの前で歌い、たくさんの人々に歌って聞かせた。
世界のみんなへの大切なメッセージを、僕たちは託されたんだろうか?
きっとそうにちがいない…
後にこの言葉は、新アルバムのタイトルにもなった。
レット・イット・ビー…
みんなもそうすれば、きっと全てがうまくいくよ…
ビートルズ
(ポール・マッカートニー氏)
(マーロ・トーマス&フレンズ)
『私の人生を変えた黄金の言葉』 《主婦と生活社》
福岡

