たまには食べ物以外の話も。
もう、だいぶ落ち着きましたがこの時期、秋田県民を狂わせる魚があります。
ハタハタ
焼いてよし、煮てよし、揚げてよし。
コレを食べなきゃ冬じゃない!!という人も多いかと思います。
まとまった量が上がると、港での即売には長蛇の列ができ、スーパーの店先では箱売り。結構な量を当たり前のように購入して行きます。
魚の消費量が減っているとか嘘だろ?とこの時ばかりは思わずにはいられません。
また、関心事として需要があるのか、地元テレビ局や新聞社は「先発隊が〜」、「本隊の接岸は○日?」、「今季の漁獲量が〜」など、無駄に逐一動向を報道します。
特に秋田魁新報さんは、特集を組んでいる力の入れよう。漁港をこまめに回っているようで、ネット記事を頻繁に掲載している様子に、何か執念めいたものすら感じます。
一度でも県外で過ごした方なら分かると思いますが、ここまで魚に執着する県民はなかなかいません(キッパリ)。
それだけ秋田県民はハタハタを愛していると言えます。
ただ、いつも気になる点があります。
それは、
ハタハタ釣りにおけるマナーの悪さです。
自分はハタハタ釣りは色々嫌になって辞めたけど、ハタハタを捕食するでっかいシーバスを釣りたくて、毎年12月は荒れた日本海の海沿いを好んでウロウロしている変態です。
その際の釣り場は主に磯場なんですが、ハタハタが回遊してきていないかを確かめるため、ついでに漁港も見て回ります。
ある時期になると、人づての情報網なのか、ネットでの高度な情報戦(笑)の影響なのか、釣れ始めた漁港は人でごった返します。
それはそれでお祭りみたいで、冬の風物詩としては良いんですが、
全体的に釣り人のマナーが悪いです。
挙げるとキリがないけど、大きく言えば
①漁師の仕事の邪魔になる場所への無断駐車
②仕掛けやゴミのポイ捨て
③立入禁止の場所への侵入
があります。
まぁ自分も聖人君子じゃないのでこれまで釣りをしている中で、ぶっちゃけ隠れて立ちションしたり、ちょっと危ない場所に入ったりする事はあります。
綺麗事抜きに多分、釣りをしていたらほとんどの人はそれらの経験は少なからずあるかと思います。
それでもなるべくしないように気を使ったりし、万が一に備えて装備をキチンとしたりして、極力人に迷惑を掛けないようにはしてるつもりです。
でも、ハタハタ釣りに関してはそれの度合いがまるで違うように感じられます。
自分が見てきた範囲では、
【レベル1】
当たり前のように仕掛けの袋をポイ捨て
【レベル2】
隣同士の隙間が無いのに、そこに後ろから無理やり竿先を突っ込む
【レベル3】
落としたのが捨てたのか分からないけど、釣った魚の放置(オスのみ)
【レベル4】
人が釣ってる横で、海へ立ちション
【レベル5】
咥えタバコで釣り。そのまま魚がいる海へペッ!!
釣り人として以前に、人としてのモラルがあまりに低い。
それらが悪いという意識すら無いのでは?とすら思う時もあります。
憶測で言うのも問題がありますが、大体これをする人は、普段釣りをしない人でないかと思っています。
また、結構な割合で高齢の男性である事が多いです。
もう一つ誤解を恐れずに言えば、県内陸部または県外から来る人ではないかと推測しています。
そう言える根拠としては、ある程度釣りをする「まともな人」は最低限のやっちゃいけないラインが有ると思いますが、ハタハタ釣りはそれをあっさり超えてきます(立禁侵入、針のポイ捨て、軽装備など)。
また、ガチでハタハタを釣るなら土日関係なく夜〜朝にかけて時間を取れる人となります。そうなる比較的時間の融通が効く仕事をしている人、または仕事をしていない人=高齢者が多くなります。
そして、これは個人的な感覚が非常に強いのですが、ゴミのポイ捨て等のマナーが悪いのは県南部沿岸沿いの漁港が多い気がします。
恐らくですが距離的な関係から、県内陸部や山形県から来る人が割と多く、そうなりやすい環境にあるのではないかと。
これについては今年、漁師さんからSNSで強く問題提起されました。
https://twitter.com/Ryueimaru1/status/1472773696553390080?t=oc6KY0ES-cACLRInB2GPAQ&s=19
今に始まったことではないけれども、いよいよ我慢の限界…といった雰囲気です。
今は、昔と比べてイチ個人が情報発信できる時代。
こういった事も拡散できるので、問題がより表面化しやすい環境でもあります(そのせいか、ちょっとだけメディアで取り上げられました)。
コトと次第ではハタハタ釣りは禁止の流れになるのではないか?と危惧しています。
個人的には、改善が見られないのならいっそのことハタハタ釣りは禁止にして欲しいと思っています。
が、それに巻き込まれる様な形で他の釣りも禁止されるのは勘弁してくれというのが本音です。
何度も言いますが、ハタハタ釣りのマナーの悪さは別格です。
というか、ハタハタ釣りは疑似餌で食わせているという体になってますが、そもそも引っ掛け釣りなので、アレを同じ釣りとして一緒くたに見られるのはマジ勘弁ですわ。
自分としては可能であれば、ハタハタ釣りは遊漁券必須にしてくれないかと願っています。
その売り上げと県からの補助で、監視員を期間雇用して厳しい取締りをビシビシやる。そうすると、人が減り港が汚れないし、漁師さんは仕事しやすい。
んで、ハタハタを釣れないとなれば買うしかないんで、値が上がり漁師や小売店が儲かるといった具合で、色々ウィンウィンな関係になるのでは?と妄想してしまう。
まぁ、甘い考えだろうし、もっとも釣りに興味ない人にしてみれば、環境に負荷をかけてしまう釣り自体が悪ではあるんだろうけど、現状を考えてみるとこの辺りが対策としては妥当な線ではないかと。
一部ではあると思うけど、このまま傍若無人に好き勝手なハタハタ釣りをしていれば、遅かれ早かれ釣り禁止にはなると思う。
その時に「楽しみが減る」、「自由を奪うな」などと言う輩が必ず出ると思うけど、まず言い訳は効かないはず。
それをどう受け止めるか。
受け止めた上でどう考えるか。
そもそも、こういった事もネットを見ない高齢者には全く伝わらないんだろうな…。