共同作業の思わぬ高ポイントに、セツナは楽しそうに笑い、ルカも嬉しそうにはしゃいでいる。
それを見ているだけで、なぜかセイは自分まで満たされた気持ちになった。
その時だった。
「そうだ」
飾り付けを終えたところで、セツナが何かを思い出したように声を上げる。
「ルカ、ちょっとこっち来て」
「なあにー?」
ルカがぴょこぴょこと駆け寄ってきた。
セツナは買い物袋の中からマフラーを取り出す。
「はい。じっとしててね」
そう言いながら、ふわりとルカの首元へ巻いていく。
ざっくりと編まれた鮮やかな赤の毛糸は、ルカの真っ白な毛並みによく映え、想像していた以上によく似合っていた。
先端で揺れる雪のように白い、ふんわりとした丸いぼんぼんが、ルカの愛らしさをさらに引き立てる。
「どう?」
「ふかふかー!」
ルカは嬉しそうにその場でくるりと一回転する。
赤い毛糸に白のぼんぼんが着いた、新しいマフラー。
その姿は、まるでクリスマスカードから飛び出してきたような愛らしさだった。
(第277話に続く)