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世羅の気功と日常ブログ

「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
テーマに、気ままに想いのままに
書き綴るブログです。

真夏が来る前に、私はお米をある程度備蓄しておこうと思っていました。

 

もともと私は暑さに弱いのですが、今年は更年期の影響なのか急に体温が上がることも多くなっていて、真夏には外に出るのが難しくなるだろうと考えたからです。

 

そこで、少しでも外に出られるうちに多めに買っておこうと思ったのです。

 

そんな折、たまたま立ち寄ったデパートで、コシヒカリのお米が30%引きになっているのを見つけたのですが、金額が4,480円だったので「これは買いだ」と思い、その場で一袋購入しました。

 

しかし、帰ってから「この値段でまた同じものが買えるとは限らない」と思い直し、もう一度デパートに足を運んで追加で買うことにしました。

 

その時は5キロのお米を二往復して担いで帰ったので少し大変でしたが、お得に購入できたことで満足感がありました。

 

その後、友達に「今日はこんなお米を買ったよ、しかも30%引きでこの値段だったよ」と報告がてらお米の袋の写真をメールで送ってみたのですが、私としては、ただお得に買えたことを伝えたかっただけなの、友達は意外なところに目を留めたのです。

 

それは、袋に貼られていた野球観戦チケットの応募シールでした。

 

私は野球にまったく興味がなく、その存在すら気づいていなかったので、これはまさにスコトーマ(心理的盲点)だと思いました。

 

スコトーマとは、「心理的盲点」のことで、自分にとって「必要ない」「重要ではない」と無意識に判断しているものは、たとえ目の前にあっても気づかなくなるという現象です。

 

私には興味がないために全く見えていなかったものですが必要があると感じていた友達はしっかりと見えていたのです。

 

そのため、私としては不要なものであり、どのみち捨てるものだったので、「シールでいいならどうぞ」と二枚とも渡したのですが、しばらくして友達から「当選者にキャンセルが出て、代わりに観戦に行けることになった」という連絡があったのです

 

それがちょうど最近の試合だったのですが、特等席のようなとてもいい場所から観戦できたらしく、すごく楽しめたそうで、その話を聞いて、私のあげたもので喜んでもらえて良かったと思いました

 

ちなみに、試合自体は残念ながら負けてしまったそうですが、席が良かったことで十分に満足できたとのことでした。

 

この話を聞いて、私はとても面白いなと思いました。

 

自分にとっては全く必要のないものが、別の人にとっては大きな喜びにつながることがあるのだと改めて感じたからです。

 

私はただ「安く買えたお米」を報告しただけでしたが、友達はそこに価値を見出して、結果的にとても嬉しい体験をすることになったのです。

 

私にとって不要で、気づかないまま捨ててしまったかもしれないものが、誰かの幸せに変わることもある。

 

そんな小さな出来事を通じて、人それぞれの価値の感じ方の違いや、思いがけない形で人の幸せにつながる面白さを味わうことができました。

 

今後は、私自身も必要なものを見逃さずに気づけるようになりたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。