世羅の気功と日常ブログ -114ページ目

世羅の気功と日常ブログ

「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
テーマに、気ままに想いのままに
書き綴るブログです。

5日目のいつも通りの時間に目を覚ます。


身支度を整え、庭に出て、いつも通りにプチトマトに水をやる。


幸せの種は、相変わらず土のままだ。


それでも、目を向けることが、もう習慣になっていた。

 

部屋に戻ると、ルカが足元をちょろちょろしている。

 

「セイくん、あそぼ」

 

特に理由はなかった。


ただ、今はそういう時間でもいいと思った。

 

「まずは食事をしてからな」

 

セイはそうルカに告げると、手早く朝食を準備する。

 

そして食事を済ませ、手際よく片づけを終えてから、セイはルカを連れて庭へ出た。

 

芝生の上に腰を下ろす。


ルカは周りを1周するように跳ね、少し離れてから、また戻ってくる。

 

追いかけるでもなく、見守るでもなく、同じ場所にいるだけ。

 

やがて、セイはそのまま仰向けに寝転んだ。

 

空は高く、雲がゆっくり流れている。

 

しばらくすると、ルカが勝手にセイの腹の上に乗ってきた。

 

……重い」

 

そう思ったが、動かなかった。


拒むようなさではない。

 

むしろその重みが、今のセイには心地よく感じられた。


小さな体温が、じんわりと伝わってくる。

 

(空、こんなだったか)

 

風の音と、遠くの気配だけがあった。


気づけば、いつの間にか昼になっていた。

 

……もうそんな時間か……)

 

そう思いながら部屋に戻って簡単に昼食を済ませる。

 

そして食後は、決めている分だけ体を動かし、本を開いて、数ページ読む。


集中していたわけではないが、ページは進んだ。

 

夕方。

 

日が落ちる頃には、またいつものようにルカと自分の食事を用意し、美味しそうに食べるルカを眺めながら、温かな食事を口にする。

 

夜。


用事を済ませ部屋に戻ると、ルカはクッションの上で丸くなっていた。

 

セイはそんなルカをそっと眺めながら、ふと窓の外を見る。

 

……今日も、何事もなく終わったな……)


そう考えながら、セイはベッドに入り、静かに目を閉じた。

 

(第116話に続く)