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歯歯っ。

先日、親知らずを抜いてきました。

別名、智歯(wisdom tooth)。

日本では、親が知らぬ頃に生えるので、親知らず。

(鬼殺し、みたいな響きで野蛮な感じよね)

英語では、知恵(智)が身に付いた頃に生えるので、智歯。

(なんか知的。)

 

このところ、15年ぶりくらいに、歯医者に通ってました。

あまりに久々すぎて、初診の時、

 

「そこの真ん中の席におかけ下さい」

「はい」

「……あの、そこでなくて…あちらへ」

「え、あ、すみませんっ」

 

先生が座る椅子に座ってました。

そっか、歯医者っていきなり寝台になる椅子に座ってよいのね。

ボケかまして、すんませんです。

冷たい視線が痛いです。

 

もともと、そんなに虫歯になったこともなかったので、慣れないわぁ。

結局、今回も、歯石を取ってクリーニングで終わりました。

歯周病チェックが、めさんこ痛かったです。

 

しかし、先生に、

「歯は、優秀です。

 でもね、親知らずが上二本、虫食ってます。

 僕は、抜いた方がいいと思います。」

…うにっ。とうとう来たか…。

「ま、強制はしないのでね、どちらでもいいですよ。

 もっと虫歯になるの待ってもいいですし。」

(え~ん、そんな冷たくされると、弱くてよ)

「え、虫歯と、親知らず抜くのと、どっちが痛いですか?」

「虫歯です。」(即答)

…うにうにっ。(-_-;)

 

後日---

「やぱ、ぬ、抜いて下さい!」

お願いしました。

「わかりました!」

爽やかな笑顔が返ってきました。

 

当日---

しゅぱーしゅぱーしゅぱー

ちう~~~~~~~(痛い痛い)

ドキドキ、麻酔で徐々にしびれて心地悪い左頬。

やがて、タオルを目に掛けられ、先生は器具を持ったご様子。

「はい、口開けてー」

口、オープン!

ぐぁしっ、ふごぉぉぉぉぉーーーー!!!(そ、そんなに顔を押さないでょぇ~)

ばきぱきっ、ふんごっ!!

 

「はい、抜けましたよぉ」

意外に原始的にものすごい力を込めてくれるのですね、先生。

男らしいわ。

「はい、これがね、抜けた歯です。ね、虫喰ってるでしょー。」

「ふぁい」(止血の綿を噛みながら頷く私。)

「ほれって、ほらってほひひんでふか?」

「えぇ、どうぞ、差し上げますよ。

 ちょっと、これ洗って差し上げて。」

(あ、助手の方、すみません、こんな汚いものを)

 

「はい、どうぞっ」

か、かわいい~。歯のカタチのケースに入れてくれました。

カランカラン。

 

しかし、家に帰って、も一度見てみましたが、やはり、き、汚い。

ありがとう、助手の方。

なんか、根っこが芋か大根みたいだなぁ。

ふぁ、なんか感慨深いなぁ。

私の奥の歯茎は、まるで建物を壊した後の更地みたい…さみしいなぁ。

 

「じゃ、来週は、もう片方ですね!」

また爽やかな笑顔をもらって、痛さと切なさと安堵でジーンとしながら、

歯医者を後にしたのでした。

 

しかし、口が消毒くさい。

なんとかしてくれ。

 

 

ヒロミン