東京から戻り、たまった洗濯物を片づけていると、お寺さんから「31日の午後、お盆の棚経あげにいきますわ」と連絡がありました。

う、う、う、うそ~~~~~ガーンだって、その日は学生時代の友人とランチして(3か月も前から計画していました)、そのあと、ライヴ(最終日)に行くというスペシャルな一日なのに。

う、う、う、う…しょぼん
いくら私でも、お坊さんや、義姉をほったらかして出かけるなんてことはできません。
泣く泣くランチはあきらめました。
でも、ライヴはあきらめません、なでしこジャパン。
ライヴの開演は17時。逆算すると15時に家を出ればギリギリ間に合いそうです。

午後って、13時よね。お経と世間話で1時間。
お姉さんたちとも1時間ほどしゃべれば十分(じゅうぶん)よねニコニコ
ほら、15時には出かけられる。あきらめてはいけない、なでしこジャパン!

当日、13時。お坊さんはまだきません。
姪っ子とそのお父さんが一番に来ました。あれ、おねえさんは?
「お母さんは大学のときのサークルの同窓会!」

『え…』心の声です。むっ

続けて、姉二人、お婿さん一人。
他の人は来れないそうです。
13時半、お坊さんはまだ来ません。

せっかちな朔が「電話してみようか?」
姉二人「そんな催促するもんやない!」
「はい…」

13時55分。
来た!

はい、冷たいお茶どうぞ。

いつも、ちゃんと経本を余分に持ってきて「○○ページと××ページを…」と、みんなに説明してから、とても丁寧にお経を上げてくださいます。
ううう、今日はそれがとてもうらめしい、罰当たりな嫁です。

でもまあ、どうにか1445には
お坊さんも帰られ…
1510には、退屈した姪っ子もお父さんと一緒に帰り、
後は…

どうする?体当たりする?
でもライヴに行くなんて言ったら、この先死ぬまで言われ続けられるだろうし…
どうする、なでしこジャパン

一人のお姉さんが、「帰りに京都で用事があるから、私は電車で帰るから駅まで送ってもらえる?」
ひらめき電球
チャンス!なでしこジャパン
「あの、私も大阪に行きたいんです、実は学生時代の仲間とのランチの約束をこれのためにキャンセルしたので。今から行けば、お茶くらい付き合えるかもしれないので…(ほんとはライヴだなんて言えない小心者です)お父さん、駅まで送って(目で牽制、余計なことは言わないで)!」
もう一人の姉が、「言い出せへんかったんやね、ええよ、ええよ、私らももう帰るし」
お姉さま、ありがとう。

家を出たのが15時半。
私鉄と地下鉄乗り継いで、連絡がうまく行き、予定より早く行けそう。
でも、開演には間に合わないかも。でも、あきらめない、なでしこジャパン。

最後の駅に着いたのが1705。
タクシー!徒歩十分(じっぷん)だけど、今日は使います、630円。
会場の周りはもう無人です、始まった?。

中に入ると、注意事項のアナウンスが流れています。
大丈夫、トイレに行けそう。
飲み物も交換できそう。喉渇くし。
「ウーロン茶、おねがい、ありがと!」
「お客様、ドリンクホルダーお忘れです!」
「ありがと!」今月4個目です。

客席に滑り込みました。

開演待ちの最後の曲が流れてきて、手拍子が始まりました。

間に合った!

やったぜ!なでしこジャパン、ありがとう。
私、あきらめなかったよ。