私がイギリスに滞在して日曜日は、幸運なことに年2回開かれるテディベアフェアの日に当たっていました。くまの友人が車で連れて行ってくれました。

世界中から、テディベアアーチストや、生地、糸、目、ジョイント(関節の部品)を扱う人、本やグッズを商う人が出品します。
こんな感じです。

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日本からも5店参加していました。
コンテストなどで入賞をして実績を積んだのでしょう。
その中に、赤ちゃんを抱っこした時のような感じになるベアがいて、とても心惹かれましたが、型紙は企業秘密ですね(笑)その人のオリジナルです。
精巧な着物を着たベアもいました。おひなさまベアも。

私の目的はジョイントと糸を買うことだったので、まずはそういうところへ。
メガネや服など小物も売っているので、誘惑に負けないようにしなくては。

ついでに手や足の裏に使うウルトラスエードも買いました。薄い灰色や茶色が何色のの毛皮にもあって重宝します。

欲しいものを手に入れたら、あとはくまさんを見て回ります。
私はあまり人が作ったくまさんを欲しいと思ったことはないのですが、今回は出会ってしまいました。運命のクマに。結果を先に言えば、告白するのが遅く、ほかの人にさらわれたのですが・・・

その子はここにいました(と言っても、この中にはもういないのですが)

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ここのおじさんが作るくまさんは、とても端正な顔立ちのハンサムなくまさんです。
みんなそれぞれ物語を持っています。
クラスルームで優等生の女の子とか、戦時中の男の子とか。
私と友人(言い忘れましたが、今回恋仇になりました)が恋に落ちたのは、バークレーという、病気のクマです。
パジャマ姿で、湯たんぽを抱え、足にはクマの頭のついた室内履きをはいていました。
顔は…男前です。
お値段を尋ねると、約5万円。この大きさ、精巧さ、かわいさならお安いです。
しかし、いくら私でも、これを衝動買いはできません。友人も同じ。
少し頭を冷やしましょう。

しかし、はっきりいってほかのクマには心は動きません。どんなにかわいい子がいても、だめです。
だって恋に落ちたのですから。

私たちは冷静になるために、普段は見向きもしない大型熊を観察してみることにしました。
この子らは、鮭を金太郎と笹がよく似合います。
お友達にはなれそうです。
「ねえ、これ・・・?」
友人が指さす先には巨大な熊がいます。そうですね、3歳児位はあるでしょうか?
ジョイントが14個あると書いてあるのです。
普通、両手足、首の5個です。手首、足首が加わるとしても、奇数になるはずです。
英語の得意な友人が製作者に尋ねました。
その女性は、ニヤッと笑って実演しました。
あ~らら、クマさんがポーズと表情を変えるじゃありませんか!
この子ったら肘、ひざ、鼻にもジョイントが入っているんです。
「この子はね、ジョイントはディナープレート位の大きさになるから、板を削って自分でつくるのよ」

すごいです。格好いいです、この人とこのクマ!
ちょっと衝撃的でした。大型熊にもいいとこあるんですね。



さて、もう一度バークレーくんに会いに行きましょう。
あとのことは、それから考えましょう。

んが、もう彼はいません。
さっさとプロポーズした人がいたのですね。
もたもたしていた私たちが悪い。
おじさんにあの子のことを聞いたら、やっぱり売れちゃったとのこと。
ガッカリしている私たちに、おじさんは写真をくれました。

それがこれです。



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