朝晩、肌寒いくらいになってようやくベストシーズン到来です。化粧しても崩れないし、太ももと見間違うような腕を出さないファッションですみますし、ご飯は美味しいし(それはいつでも)。
いつもの映画館にも自転車で行くようになって、まぁ健康的♪なきんぎょです。
映画「キングダム」はサウジアラビアを舞台にしたFBI捜査官の映画。仲がいいような悪いような、ビミョウなアメリカとサウジアラビアの関係をザクッと映画で教えてくれます。特に、オープニングの数分間は本当によく出来ていて、こんな風に世界史を最初から解説してくれるDVDがでたら、学生さんは即買ですよ!!
エンターテイメントとしてよく出来ている映画ですが、それでも最後の言葉が重い。むなしい。救いがない。
映画「ミュンヘン」ほどではないのですがため息が出ます。むなしさ百万倍。でも映画の出来に対してのため息じゃないからまぁ、いいんですけど。☆三つ半。
本「兵士を追え」は海上自衛隊の特に潜水艦乗りを追いかけたルポ。これは陸上自衛隊を追いかけた「兵士に聞け」航空自衛隊を追いかけた「兵士を見よ」に続く作品。ナミヘー蔵書から勝手に取って読んでいるシリーズ物です。「9時から5時までで働いている人とはちょっと違う生活を送っている人に興味がある」程度で読んでいるので、政治的信条でどうこうというような難しいことは聞かないでね(はぁと)☆よっつ。
まだ未読ですが、このシリーズのシメともいえるのが「兵士になれなかった三島由紀夫」です。実は私はコレが一番読みたいのですが。ナミヘー早く買わないかなぁ。
映画「グッドシェパード」はCIA設立にかかわった男の生涯を描く人間ドラマ。主役は「もっともコストパフォーマンスがいい役者」マット・デイモン。ギャラの割りに作品がヒットする確率が高いらしいですよ。監督はこれが2作目となるロバート・デ・ニーロ。
回想シーンと現在が交互に出てくるのですが、大抵の映画で「ルーキー」を演じているマット・デイモン、老けているのか若いのかが判りにくすぎ。もっと特殊メイクしてくれないと!画面左下に出て来る年号を見損ねたとき、小さかった息子が大学生になって出てきてびっくりしました。☆二つ。お金も役者もストーリーもそろっているんだけど、3時間かけるほどじゃないような気がしました。演出がこなれていないからかなぁ。
~ 10月29日 追記 ~
「兵士になれなかった三島由紀夫」ナミヘーが買ってくるのも待ちきれなかったので自分で買いました。
ちょっと負けた気分。それはさておき。面白かったです!☆よっつ。
「作家・スター・時代の寵児 三島由紀夫」ではなく「レンジャー 平岡」と一緒に訓練を受けた人、指導した教官なんかが見た三島由紀夫の姿が新鮮でした。
自慢の上半身とは裏腹に「貧弱」といってもいい下半身の筋肉、向かい合ったときに「揺らぐ」黒目。隊員の自宅で幼児に書いてあげた犬と猫の絵(ちょっとヘナチョコでかわいい)。
「同じ釜の飯」を食べ心を許した人にだからこそ、打診したこと、はぐらかされたこと、はぐらかされたことを受け止めたこと。文学論で読むミシマでは知りえなかったことが書かれていました。
この取材相手の自衛官も、この作者にだからこそ話してくれたことなのかなとも思うので、この人がいままでどんな取材をしていたのか知ることが出来る「兵士」シリーズもお時間があればドゾ。