人生において「スポーツの秋」と感じたことは、ただの一度もございません。きんぎょです。


ちょっと前から、部署内にスポーツ熱が高まっているというナミヘー。案の定、感染してきました。

「自分で走るのは無理だから、自転車だよ自転車!」ということで、自転車好きの人のアドバイスを受けてこの連休に買いに行くことになりました。


3軒回ってようやく希望の車種にめぐり合えたナミヘー。いまだかつて、補助輪つきとママチャリしか乗ったことのない私としては「こんな値段してるのに、スタンドもライトもないってどーゆーことよ」とイマイチ納得がいかないのですが、世の中そういうものらしいです。スピードメーター、ライト、鍵、スタンドと購入して、セッティングしてもらっている間に、私の自転車を探します。


どうせ乗るなら可愛いほうがいいよなー。と2軒目でみかけた水色の可愛いやつに決定。戻ってカゴとライトをつけてもらって私も自転車デビューです。


電車で4駅のところにいたのですが、せっかくなので乗って帰ります。


・・・かなり歩くのが好きで、しょっちゅう歩いてはいますが、神戸の街って本当に坂が多いですね(涙)初めて7段も変速が付いている自転車にしたのですが、切り替えるタイミングがわかりません。


このサドル、なんでこんなに硬いんですが。お尻の皮がむけるより、お尻に青アザが出来そうですよ。


背が低いので大きな車輪だと怖かったので、20インチの小径車というジャンルの自転車にしたのですが、当然、一生懸命漕がないと前に進みません。


背が低いと、手も小さいです。ハンドルが妙に太く感じるんですけど、こんなもんなんですか?


おまけに、この自転車「チリンチリン」が付いていません。「いつでも探しているよどっかにチリンチリンの姿を・・・」とM-1でやっていたチュートリアルのネタを思い出しつつ、歩行者にビクビク。

家に帰るまでの間、ずっと山崎まさよしの歌声が頭の中に流れていました。


さて、翌日テキメンに筋肉痛ですが天気もいいので「近隣のヨットハーバーにいってモーニングを食べよう」を合言葉に自転車で出発。


ドライブ編にも書いたことがありますが、地図が読めない私と、地図を持たないナミヘー。確かこっちのほうにあったはずというおぼろげな記憶で前を走るナミヘー。ヨットハーバーっちゅーからには海沿いにあるはずなのに、景色のよさを優先して山側の道を走るのです。余分な坂道はやめようよぅ。


ヨットハーバーへの最後の難関は、大きく円弧を描く橋。一度止まったら最後、押して上がらないと絶対に無理。必死になって登りきりましたが、坂を下るのがまた怖い!ナミヘーのスピードメーターによると40キロ出たそうです。


必死の思いでヨットハーバーにたどり着きましたが、モーニングのアイスコーヒーなんかではノドの渇きは癒せません。500ミリのペットボトルの水を一気飲み。それだというのに「こんなペースじゃ運動にならへんでー」って鬼?悪魔?!


帰りによろよろと橋を渡り、頂上に着いたときに気が付いたのです。もう少し東側に、平らな橋が架かっていたことに。


「チリンチリン」を買いに寄り道しましたが、この橋から家に帰るまでの間、私の頭の中はキコキコとペダルカーを漕ぐコアラとともに「みっなおそーう みなおそう ダンナまかせじゃいられないー♪」の歌が回り続けたのでした。



~10月12日追記~

自転車を買ってからまだ2回しか乗っていないのですが、それはそれとして。最近、自転車雑誌などにも紹介されている「サクリファイス」という小説があります。


自転車レースを主題にしたミステリーなのです。作者は私が中学生の時の友達。ずっとグインサーガを貸してくれていた子です。自転車で坂道を登るときの描写やペダルを踏み込んだ瞬間の爽快さをちょっとだけ実感できたのがうれしかったので紹介しちゃいます。


自転車レースに詳しい男性には作品の評判はイマイチなようなのですが、レースを知らない人にとっては「自転車レース」という競技の進行が、自然にわかりやすく描写されているので「ほぅ、そういうことだったのか!」と思えます。どちらかというと女性にオススメ。☆よっつ。