残暑が厳しいですね。すっかり残暑やけしてる麦酒です。やけ酒ではありません。

今年の夏もクールビズとか打ち水とか、省エネが推奨されていました。そんななかで


 サーキュレーターがいいらしいぞ


と聞きつけて電気屋さんへ走りました。クーラーの風をかき回して涼味UP↑らしいんですが、結局普通の扇風機とどう違うのか理解できないまま帰って来てしまった自分です。


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話は打って変わって、長い夏休みが終わってバイトも通常勤務に戻りました。

私はお客様と電話でやり取りすることが多く、大概は小技をきかせて対応するのですが、なかにはユニークな要望を突きつけられることがあります。



<その壱、 ニジコの場合>


ニジコ:あのう、お願いしたいことがありまして

わたし:どのようなご用件でしょうか

ニジコ:お宅から送られてくる会報誌を止めていただきたいのですが

わたし:かしこまりました。会員登録を抹消されるということですね

ニジコ:いいえ、登録はそのままで、会報誌だけを止めたいのです

わたし:恐れ入りますが、会員様には会報誌を一括発送しております

     お客様お一人だけを除いて発送することは難しいので、

     ご不要でしたらどうぞご自由に処分してくださって結構ですよ

ニジコ:いいえ、とにかく会報誌が届かないようにしてほしいんです!


ううーむ。名誉のために申し上げておきます。決して怪しいものを扱っているわけではありません。会員登録は無料だし、会報誌は確かにチンケだけど楽しみにしてくれてる方も多くいらっしゃいます。あんまりにも頑なな拒否ぶりに…


(妄想の中のニジコ)


お姑さん:ニジコさん、ちょっとこちらにお座りなさい

ニジコ :はい、お義母さま

姑   :あなた宛てにこんなものが届いていましたよ

     あなたはコソコソとこんなところと関わりを

     持っているんですか

ニジコ :会員登録が無料だったものですから

姑   :私に黙ってこんなことをしてはいけません

ニジコ :読むだけでもいけませんか

姑   :あなたは家の用事だけをしてればいいんです

ニジコ :でも好きなんです

姑   :許しません

ニジコ :(言葉をぐっとこらえて)…はい


こんなふうではなかったらいいんですが。 会員登録は継続したいということは、きっと興味はおありなんでしょう。 頑張れニジコ! 電話を切りつつ無駄(かもしれない)エールを勝手に送っていた私なのでした。



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<その弐、 カンジの場合>


途中で電話が切れたときや先方がお急ぎの場合、お伝え漏れ事項の連絡でこちらから顧客の方にお電話をすることもよくあります。


わたし:こちら〇※▽◆と申しますが、カンジさんはご在宅ですか

ヨメ :カンジは主人ですが、外出しています。ご用件は?

わたし:先日カンジ様からこちらの商品をお買い求めいただき

     ましたが、伝えられなかった点がございますので、ご連絡を

ヨメ :は? うちのカンジがですか?

わたし:はい。二つご予約いただいております。

ヨメ :??????


(妄想の中のカンジ)


ヨメ :あなた、今日〇※▽◆から電話があったわよ

カンジ:あ、ああ。そう(汗)

ヨメ :あなた何かお買い物したの?しかも二つも

カンジ:ああ、取り引き先との接待用にね

ヨメ :そんなの聞いてないわよ

    しかもあなたの趣味とも合わないし

    どういうこと! 怪しい!

カンジ:じ、実は…来月の結婚記念日に君にプレゼント

    しようと思ってたのさ

    サプライズにしようと思って

    でも電話をかけてくるなんざ、無粋なことするよな

    は、はははは…

ヨメ :まあ。あなたありがとう!(ヒシッ)


いいんです、別に。家庭の平和のためなら無粋呼ばわりも厭わない私。でもこんなふうに、ご家族への伝言も意外に気を遣うもんです。一応ハッピーエンドで妄想しておいたけれど。

ご家族の怪訝そうな応対を聞くとどきどきします。ええとだから、急いでいても電話は途中で切らないでアナウンスは最後まで聞いてね。



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ご家族への伝言でもう一つのパターンは…


<その参、 マー君の場合>


ご予約から入金が遅い場合、督促電話もします。あくまでもシタテ、そんなに怖い取り立てはしません(気持ち的にはしてみたい)けど。


わたし:マンタ様はおられますか

オカン:うちの息子ですが、今は学校に行っています。

わたし:さようでございますか。マンタ様からご予約

    いただいておりますが、まだお引取りがないようで

オカン:購入したことは聞いてましたが、そうでしたか

    すぐに息子に言いますので

わたし:お願いいたします


このオカン、対応は丁寧ですが世界で最強の生き物、大阪のオバハンです。


(妄想の中のマー君)


オカン:マー君、あんた注文しときながら取りに行ってないのん?

マンタ:ああん? そのうち行くからよー

オカン:そんなこと言うたって長いことほったらかして

    お母ちゃん恥ずかしかったわ

    で、いつ取りに行くのん?

    いくらやったん?

    お金あんのん?

    なくてもお母ちゃんはあげへんで

    誰と行くのん?

    彼女と?

    あー、分かった。トラジくんとか

    だいたいなんで注文したん?

マンタ:ようそんだけ喋ることあるなー

    次のバイト代入ったらちゃんと払いに行くからよー

オカン:早よ行かなあかんで。だいたいマー君はいっつも

    全然動かへんねんから。アンタのお尻はテレビの

    前に根を張ってるんちゃうか。そのうちに花咲くで。

    この間だってなー

マー君:もう、うっせーなー(怒)


ダウンタウ〇の松ちゃん扮するオカンをどうしても想像してしまうのですた。ごめんね、マー君、私のせいでオカンに怒られたね。でもお金はちゃんと払いましょう。



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こんなこと、できる?と半ば挑戦状のような要望をぶつけてくる方もいらっしゃいますが、基本的に応対は楽しいものです。今日は忙しいから頑張らんとこうと思っても、気分が乗ってきていつの間にか声を張ってたり。

初め不機嫌そうな方が、電話を切る頃には上機嫌になって「ありがとう」と言ってくれるとやっぱり嬉しい。


何を扱っているかは公道では言えないのでいかにも怪しげですが、敢えて言うと、一見ビラビラだけど人の心を震わせるもの、とでも言っておきましょう。 え?かえって怪しいって?