夏の間の我が家のエンゲル係数と水道料を押し上げた息子は、仲間のもとへと帰って行きました。


食費が増えるのは当然なんですが、シャワーを日に何度も浴びることがあるので、水道料金も跳ね上がります。検針員が水道管の漏れのチェックを薦めに来たほどです。


 学校へ戻る日が近づいてくると、あれが食べたいこれが食べたいとか言い出します。

まあ、こちらもあと少しですし、しばらくは会えないこともあって、わがままも聞いてやろうかという気になります。

帰ったときには、こけていた頬も丸くなっているんですがね。体重は変らないというから、締まりがなくなったのでしょう。


 帰る前々日。回転しない寿司を食べに行きました。自分がバイトしていたところのほうがずっとおいしいし、店長さんも有能だし、などと申しておりました。1ヶ月半でちゃんと忠誠心は養われるものですね。そういえば、去年は某コンビニの惣菜を激賞していましたっけ(それのパッキングのバイトをしていました)。

でもまあ満足して帰宅し、テレビで日本vsオーストラリアの試合を見ようかと、くつろいでおりました。


そして、

私「帰りのチケット確認した?」

イナモト「あ、そうだね。見てくる」

なかなか、2階から下りてきません。おかしい!覗きに行きました。

私「どうだった?」

イナモト「・・・あはは、帰るの一週間先だった!」

私「はあ?」

「だから、来週の同じ曜日で・・・」

「だから、それは単なる記憶違いなの?それともチケット取る日を間違えたのっ!」

「いや、これから調べるから」


階下にいた朔に「アホちゃう?」「信じられない!」と毒づいていると、しばらくしてイナモトが下りてきて言いました。

「授業が始まる一週間前に戻れるように取ったんだ。開始日を調べたら間違いないから、チケットの取り間違えじゃなくて、まるっきり記憶違い。だから、1週間後でも困りはしないよ」


(困らないー?私は、もう送り出すモードに入っているのに。この先一週間もいられたら、調子狂うやんかー)と言おうとしたら、

「でも、僕はもう帰る気になってるから、明日電話して変更してもらうよ。席は埋まってないから大丈夫だと思うよ」イナモトはほざいた!


私「!!!!」

そこへ朔「そうだな、早く気がついてよかったな」

イナモト「そう、気がついてよかったよ。それでいいよね、おかあさん」


私「気がついたのは私でしょ!一週間も前から、(チケットを)確かめろ確かめろと言っているのに、ぎりぎりまでしないでおいて!当日まで気がつかなかったら、どうするつもりだったのよっ!

車で送ってって、私に頼んでおきながら、いいかげん過ぎない?」


イナモト「・・・まちがえたのは、悪かったよ。でも、僕が何とかできる範囲のミスだし」

私「何とかできる?変更料金がかかったら?頼めばいつでも私が車で送ってやるとでも思ってるの?

だいたい、あなたは昨年だって――」

イナモト「自分で払うよ。バスと電車で行くよ!反省したことをいつまでもとやかく言われるのはいやだ」

私「!」

朔「まあまあまあ、間違いは誰でもあるから。帰る前にけんかはやめようよ」


・・・それはそうなんですけどね。

送り出すときは、笑顔で、って思ってはいるんですが、いつも何かトラブルがあるんですよ。


翌日、チケットが変更出来たので、記憶違いしていた日に帰って行きました。元気でね。