いきもの | 赤色の爪

赤色の爪

真っ赤なマニキュアを塗りたいけど、濡れないの。


いきものって、死ぬんですよね。

きょう初めて、自分の大学での研究に使う実験動物が死にました。
解剖とか、薬打ったりとか、そういう研究ではないので、「死なせる」ことはありません。
死ぬときは、ふつうに寿命か、残念ながら病気になってしまったときか、そのくらいです。
きょうの場合は、おそらく寿命でした。

きのうは元気だったそうなのに、きょう見てみたら、ケージの端っこに固まってて、動かなかった。目を閉じてた。
ふつう、人が近づけば警戒するから、動くのだけど、動かなかった。
目を閉じてて、寝てるみたいなんだけど、ケージに手を入れても動かなかったから、ああ、と思った。

からだは冷たかった。
まだ毛がふわふわで、少しも苦しんだように見えない寝てるような表情で、でも冷たかった。

いきものって死ぬんだな、って。

実験動物なので、いちいち土葬とかはできません。たくさんいて、いつもではないけど死ぬのは当たり前だから。ヘンな病気持ってても困るし、大学の敷地内に勝手に埋められないし。

実験動物の行く末は、可燃ゴミでした。
なかなかつらいと思った。
でも長くこの領域で実験してきてる教授や院生は慣れてて、なんかさらにつらかった。
新聞紙やタオルでつつんで、ゴミ袋に入れて、可燃ゴミ置場へ。
ふつうの可燃ゴミと一緒に。実験動物の亡骸が。

これが現実なんだなあなんて、現実味もなく思いました。

いきものって、死ぬんです。
わたしも、いつかは、死ぬんだな。
それが考えられないくらい先だと、いいな。
まだまだ未練だらけの人生です。