小中高と日本教育を受けているうちに疑問だったことを思い出させる一冊だった。
複数の目線で「空気」を表現することで形が見えたように感じる。
エッセイとしての側面が強く感じた。論理は自分で考える必要性があるだろう。

本書に書かれている日本独特の表現「空気」とは何か。
・信仰の一種である。
 -信仰であるがゆえに、否定されれば逆に強化される。
 -事実を歪める性質を持つ。
・短期要因によって”信仰の対象”を変更する。
・信仰対象から受ける感情理論として優先されている。
 -選択しているのではなく、選択されている。
・信仰といっても啓蒙を信仰することも含まれている。(←これを同列に置いて解釈しているのが謎である。長期要因による信仰対象の変更となり、上記と矛盾する)
・海外でもある(←この裏付けが少なすぎる)
 

(外山滋比古 著の「思考の整理学」から言わせれば、論を熟成させる必要がありそうだが忘れるといけないので書き留めておく。)
 
長期的な目線によって計画を立てることの重要性を急かされた気になります。
短期的測定によって自己を更新している人が多い傾向があるのかな。
計画に基づいた長期によるポジティブな願望が幸福度を上げるのによいという理論を思い出しました。
この本から学べたことは日本人が「幸福になりずらい」文化を持っているのでないかという指標ですね。
 
 
推測なのですが。
砂漠の地方の人は温暖な地方の人に比べて生に対して残虐であるという話を聞いたり。
過酷な環境下で生きてきた人は残虐になるというに関連して、豊かさとはもともとある土地の住みやすさに比例するのではないのかと考えています。
日本は災害があったり、険しい山が連なっていたり、四季があったり、変化が激しいです。天気予報を気にするのも日本ならではではないでしょうか。
変化に対応する人間性が生まれる理由だと考えれます。
幸福度でいうと国土で高低差も含まれるアメリカも低いです。気候的に住みやすい赤道付近の国が幸福度が高いように感じます。
 

本書に書いていない、日本的な判断基準には差別の文化が元々あり、個人対多数で決定する事があるときに個人が文化的に隔離されてしまう傾向にも触れてほしかった。
リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」に書いていたミームのような
自己の複製に重きを置いている文化集団の模様からの考察もしたい。

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久々の投稿でした。
期末テストがあるとブログ更新を止めちゃいますね。
一年間に80冊読む欲求は変わらずです。
本を読む習慣に戻るとホッとしますね。
大学院に行くことを決めたので、読む本の内容を変えようかなと考えています。
電子書籍を買ったので海外の古い小説なら無料で読めます。英語を身近に使っていきたいですね。
技術系の資格も取りたいので3ヶ月ほど勉強期間を設ける予定も考えています。

テスト期間中にed sheeranの美声に惹かれて癒されてました。