吾輩はチビッコ猫である
名前はまだない
ここのうちの子に決定しないと名前が付かないのである
おじさんは拾い上げた瞬間に覚悟したらしいけど
おばさんは何だかんだ言って往生際が悪い
やせっぽちだった吾輩も、このうちに来てご飯をいっぱい食べてたらぽっちゃりしてきた
450gだった体重も順調に増量し、今朝は700g
部屋は2階建てでテラスも付いている
でも、テラスには自由に出入りができないのである
おばさんがいる時だけテラスに出してもらい
脱走しようとよじ登るとおばさんに戻されてしまうのだ
狭くて走る事もできないじゃないかと文句を言うと時々おばさんが解放してくれる
するとなぜか訳もなく走り回ってしまうのだ
おばさんはこれを放牧と呼んでいる
そのために納戸を片付けたのだそうだ
充電時間が十分にあるので、放牧されてもなかなか電池切れはしない
おばさんにもよじ登って傷だらけにしてやるのだ
まだシミシミ目薬はされるけど、目やにも鼻水もなくなった
ハクビシンのように通った鼻筋は我ながらイケメンだと思う
たまに覗きに来る白黒のでっかいヤツは何故だか親近感が持てる
仲良くしてやってもいいぞ
ちょっとブラシシッポになってしまったけどな
でも茶色いのは吾輩のパワーにビビってるみたいで覗きにも来ない
気付いてるのに気付かぬ振り・・・現実逃避かな
何だかんだいってるおばさんも、実は吾輩の名前を考えているらしい
いいかげん覚悟決めちゃえばいいのに
だってこれは運命の出会いなんだから・・・