なぜ昭和天皇は戦犯にならなかったのか? | 橋口拓矢ブログ

橋口拓矢ブログ

日本の真実を学び和多志が強く生きる。

https://www.youtube.com/channel/UC0b5kAWr0Cl_cPRIbjIwYRA


なぜ昭和天皇は戦犯にならなかったのか?
// 編集部からのお知らせ //




突然ですが、クイズです。
この赤い花が何だか分かりますか?

①チューリップ
②バラ
③カーネーション

…それでは答えの発表です。

答えは、①〜③の
どれでもありません。

実はこの花、
人を救うために使われるときもあれば、

戦争犯罪に使われるような
こともあるような代物です。

この花の正体を
下記のリンクから動画を視聴して
ご確認ください…

>赤い花の秘密を知る

*******

From:西鋭夫


 
天皇退位のウワサが広がり始めた。
1945年12月2日、
天皇と最も親しい側近の木戸幸一の名が
マッカーサーの戦犯リストに載った時からだ。

次は天皇自身か、
という不安が日本国民の間によぎった。

日米両国政府にとって、
天皇は日本で最も重要な人物だった。

占領軍による天皇の取り扱いについて、
日本降伏前、1945年7月3日、
国務省はポツダム会議に出席した
トルーマン大統領に次のように勧告した

(ルーズベルト大統領が1945年4月に死亡し、
副大統領だったトルーマンが大統領になったが、
外交についてはズブの素人だった。

それゆえ、スターリンとチャーチルとの
厳しい戦後の領土分割の交渉につき、
国務省があらゆる事態を仮定して
トルーマン用のシナリオを書いた。

それを持ってトルーマンは会議に出席した。

私はその分厚い紺色のシナリオ台本の全冊を読んだ)。

「日本の無条件降伏、
あるいは完全敗北と同時に、
天皇の憲法上の権限は停止されるべきである。

......天皇とその近親者たちは身柄を拘束し、
東京から離れた御用邸に移すべきである」。

しかし、国務省は、
「天皇を日本から連れ出せ」
とは勧告しなかった。

「もし天皇が日本から逃亡したり、
 あるいはその所在が不明の場合には、
 天皇の取るいかなる行動も
 法的有効性も持たないことを
 日本国民に伝えるべきだ」

「中国および米国の世論も、
 しだいに天皇制の廃止に傾きつつある」が、

国務省は天皇制廃止は
「問題解決にならない」と見た。

理由は「日本人は現在、
天皇にほとんど狂信的ともいえる
献身の思いを持っている」からだった。

このような国務省の勧告は、
天皇を戦争犯罪容疑から
外すことを意味したわけではなかった。

事実、占領が始まった2か月後の
1945年10月26日、
アメリカ政府はマッカーサーに、

「天皇ヒロヒト」は戦犯として
裁判にかけられることを
免れているのではない、

天皇に対する裁判は
日本での米国の占領目的からも
切り離されたものではない、と通告した。

だが、マッカーサーは
日本占領を遂行するため、
天皇は生かしておかなければならないと思っていたし、

ソ連、中国、イギリス、オーストラリアが
天皇を戦犯として裁き、
死刑にしたいことも知っていた。

1946年1月25日、
マッカーサーは米国陸軍省あての
長い秘密電報を打ち、天皇の命を救った。

「天皇を告発すれば、
 日本国民の間にとてつもない動揺が
 引き起こされるだろう。

 その結果もたらされる事態を
 鎮めるのは不可能である。

 ......天皇を葬れば、日本国家は分解する」。

もし、連合国が天皇を裁判にかければ、
日本国民の「憎悪と憤激」は、

「間違いなく未来永劫に続くであろう。
 復讐のための復讐は、
 天皇を裁判にかけることで誘発され、

 もしそのような事態になれば、
 その恐ろしい悪循環は
 何世紀にもわたって
 とぎれることなく続くおそれがある」。

マッカーサーは暗い予測を続ける。

「日本政府は崩壊し、文化活動が停止、
 底辺での混沌と無秩序は高まり、
 山岳地域や地方でゲリラ戦が発生する。

 ......近代的な民主主義を導入する
 という希望はことごとく消え去り、
 連合国軍占領が終わると、

 たぶん共産主義路線に沿った
 強固な組織形態が、
 引き裂かれた国民の中から
 生まれてくるだろう」

そして、そのような事態が勃発した場合、
「最低百万人の軍隊が必要で、
 無期限のまま駐留し続けなければならない。

 加えて、行政を完全に遂行するためには
 公務員を日本に送り込まなければならない。
 その人員だけでも数十万人にのぼることになろう」。

米陸軍省をこれだけ脅かした後、
マッカーサーは次のような外交辞令で、
彼の長い極秘電報を締めくくった。

「天皇が戦犯として裁かれるべきかどうかは、
 極めてハイレベルの政策決定に属し、
 私が勧告することは適切ではない」

マッカーサーの描いた「天皇なき日本」の
悪夢に満ちた報告は奇跡をもたらした。

国務省と陸軍省は、
天皇には手をつけないでおくことに同意した。

天皇処刑を望んでいた他の連合国は、
説得されて沈黙するか、
なおも要求し続けると無視された。

だが、極東(東京)軍事法廷は、
天皇の有力な側近たちの戦争犯罪行為の
資料集めを全力を挙げて続行していたため、
天皇退位のウワサはくすぶり続けた。

極東軍事法廷の判決が出る2週間前に、
マッカーサーと政治顧問代理
ウィリアム・J・シーボルドは
天皇退位の可能性について話し合った。

シーボルドが天皇退位について
マッカーサーの考えを質すと、

マッカーサーは
「天皇はたぶん退位を考えているだろう。
 あるいは、このA級戦犯裁判で出る判決が
 ひどい精神的苦痛をもたらして、
 自殺さえ考えるかもしれない」と答えた。

しかし、マッカーサーは、
退位のウワサがどれも
「作り話で、全く実体はない」と言ったが、
作り話ではないことは十分知っていた。

マッカーサーには天皇が必要だった。
だから、彼はシーボルドにも
「天皇の退位は政治的な
 混乱を引き起こすだろう」とか、
「私は天皇に退位を
 思いとどまらせるため
 全力を挙げるつもりだ」と語った。

シーボルドは米国務省の友人に書いている。

「マッカーサー元帥の意見は
 私の考えと全く同じなので、
 彼の考えを聞いて非常にうれしかった。

 そして、彼の意見が米国政府の見解でもあるようです、
 と私が言ったところ、
 元帥は他の意見はありえないと断言し、

 天皇退位は間違いなく
 日本の共産主義に利用され、
 大混乱をもたらすものという点で、
 私と意見が一致した」

この後、マッカーサーは天皇と会っている。
そして、天皇退位のウワサは消えていった。

(著書『富国弱民ニッポン』より抜粋)

 

****

本日のメルマガはいかがでしたか?

執筆の励みになりますので、
ご意見・ご感想・リクエストがあれば
ぜひこちらより教えてください。

メルマガの感想はこちら


****

<メルマガ著者紹介>

西 鋭夫

 
 

1941年大阪生まれ。
関西学院大学文学部卒業後、
ワシントン大学大学院に学ぶ。

同大学院で修士号と博士号取得
(国際政治・教育学博士)。

J・ウォルター・トンプソン広告代理店に
勤務後1977年よりスタンフォード大学
フーヴァー研究所博士号取得研究員。

それより2023年まで、
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授。
また、2016年3月より同研究所小川忠洋フェロー。

西 鋭夫先生について、もっと知りたい方は、
こちらの紹介ビデオをご覧ください。

スタンフォード密着取材】西鋭夫が語る“波乱万丈の人生”
https://youtu.be/ccE1hOtt66Q

西教授がCIAにスカウトされた日
https://www.youtube.com/watch?v=vENoWVI6lTE

==========

<西鋭夫の講演録紹介>

【講演録「新説・明治維新」】

明治維新において
多くの人が見落としていることがある。

西鋭夫教授はこのように語ります。

これまで、多くの学者が言わなかった
不都合な明治維新の真実を明かした、
25万部突破のベストセラー。

>内容を見る


【1万部突破!西教授が復刻・監修した新書籍】

「これぞ日本への誇り・矜持」

80年前の古書を復刻。
アメリカで見た太平洋戦争とは?

西教授が復刻・監修した
幻の手記『祖国に還える』を
解説講義つきでご提供

>内容を見る

*****

西鋭夫教授の研究内容などを
SNSなど様々な形で発信しております。

もちろん、いずれも無料ですので
あわせてお楽しみください。

YouTube:http://dpweb.jp/Youtube_PrideHistory
ブログ:https://www.prideandhistory.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/prideandhistory


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

<3月公開・おすすめのYouTube作品>

【親中派が台頭?】
台湾で新たに国会議長に就任した親中派議長の全貌
【日米台研究所理事 林建良】

動画を視聴する

【日本分断工作】北海道と沖縄で起きている
反日運動の全貌を2人の専門家が徹底解説
【元北海道議会議員 小野寺まさる・
元海軍自衛隊員/ジャーナリスト 惠隆之介】

動画を視聴する

【日本人特有の危険性】
日本人がプロパガンダに騙されやすい理由
【米カリフォルニア弁護士 ケント・ギルバード】

動画を視聴する

【半導体戦争】
アメリカが冷戦で勝利した本当の理由と半導体との関係
【キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 杉山大志】

動画を視聴する


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

      <ダイレクト出版 政経部門発行>
  一流の有識者の提言がまとめて読める…
 「オピニオン誌ルネサンス」はこちら

          < 最新号 vol.15 >
   医療・環境・地震予知
  だらけの科学者たち


                  >詳細を見る


    「ルネサンス」バックナンバーはこちら

                    >詳細を見る


<ルネサンス編集部公式Youtubeのご紹介>
ルネサンス誌面では語れなかった内容など、
一流の有識者が語る最新情報から裏話までお届け。

公式YouTubeチャンネルの登録はこちら

Youtubeを確認する

<ルネサンス編集部公式Twitterのご紹介>
ルネサンス最新号の情報や、
ダイレクト出版政経部門で働く
若手社員が語る学校教育の裏話…

一流の先生方との収録風景など、
気軽につぶやいています。
ぜひ一度ご覧ください^^

ツイッターを確認する

<ルネサンス編集部公式Instagramのご紹介>
ビジュアルやショートムービーにて、
誌面の魅力をお伝えします。

インスタグラムを確認する

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

~先人の叡智を未来に繋げる~
Renaissance(ルネサンス)刊行にあたって 

Renaissance(ルネサンス)とは、
14世紀にイタリアで始まった
「文化の再生・復興」運動を指します。

当時、疫病の大流行や飢饉。
百年戦争などの戦乱で人口は激減。

社会全体が危機的な状況に置かれる中、
人々は生と死について深く考え、
いかに生きるべきかを強く
意識するようになったといいます。

そこで彼らが手本にしたのが、
ギリシアとローマの優れた
古典文化でした。

その運動は大きなうねり
となってヨーロッパ全土に広がり、
より優れた中心的価値観の誕生とともに、
新しい時代を切り開いていったのです。

これというのは、年代や場所、
起きている事象は違えど、まさに
今の日本と重なる状況ではないでしょうか。

長引くデフレ、迷走する政治、
少子高齢化、深刻ないじめ問題、
過労死、過疎化、企業の不正や
無差別殺人など… 

高度経済成長以降、
明確な中心的価値観を
見失った日本は、いつしか
暗いムードに覆われ、
長い停滞から抜け出せずにいます。

もはやこれまでの延長線上で、
同じような価値観・行動を
繰り返していては修復できない状態です。

そんな中、令和という
新たな時代を迎えた日本を、
再び明るく輝かせたい。

次の世代を生きる人たちが、
誇りを持って生きられる
日本を遺したい。

そのような想いを込めて、
新たな情報誌を発行する
運びとなりました。

「Renaissance」では、
感情や主観に偏ることなく、
世界各国の歴史や政治、
経済についてのデータや成功事例など。

明確な事実をベースに、
先人の叡智に学ぶことのできる紙面を、
Webと連動しつつお届けしていきます。

新たな試みではございますが、
多くの日本人に届いていきますよう、
何卒、末長く応援していただけますと幸いです。


=======================================================
発行者情報:ダイレクト出版・ルネサンス編集部
運営:ダイレクト出版株式会社
住所:〒541-0052 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3-13 大阪国際ビルディング13F