『十億円が手に入った話』

十億円が手に入ってから一日が過ぎた。昨日はテンションが上がりすぎて大変だった。祖父母に私、伯母さんも喜んでいた。取り敢えず、気を落ち着かせようと普段しないような勉強をし始めたり……していたのである。さて、今日は祖母が憧れの新しい住居を建てる為に、不動産屋から貰ってきたパンフレットや広告を見ている。私は昨日早速、一万円分の漫画を買った。そして今、ずっと読みたかった漫画を読んでいる。まだ、そんなに大きく生活は変わっていない。我が家では十億円が手に入っても、今まで通り生活しようと決めたのだ。私は反対だけれど……だって十億円が使いきれなかったら勿体ないじゃない。人間いつ死ぬか分からないんだし。
「莉乃っ、この家良くない? ばあちゃんすごく好みなんよ――」
「えーそうー?」
私は漫画を片手に片目でちらっと広告を見た。壁が美しく滑らかで、庭付きで広々とした家。だけど、もうちょっと綺麗な家がいいなと思う。
「じゃあこれは?」
「……」
私は黙って次は買ってきたゲームを袋から引っ張り出す。ずっとやりたかったゲームがどさどさと音を立てて、袋から出てくる。これだけで幸せだった。別に、そういうのは今の何でも有りな生活に飽きてからでいいんじゃない。家なんて、考えるのが大変だし。
チャラチャラとゲーム音が響く。ゲームなんて、小学校以来していなかったなぁ……

ゲームをしていると次々と課題が出てきて、気が付けばもう四時を回っていた。それからもゲームをし、全てのゲームを一通り見てから、また私はゲームを買いに行く。祖母は家の広告を見たり、車の広告を見たりしていて、祖父はどこかに行っていないので、タクシーで行くことにした。タクシーなんて生まれてから十回程度しか利用したことが無い。とても新鮮な気持ちだった。私はタクシーの中でこれからの生活に胸を膨らませた。いつも車の中から景色を楽しむが、妄想をすることで頭がいっぱいで、景色なんてどうでもよかった。
「楽しそうだねー」
運転手が声をかけた。
「はい、まぁ」
「いいですね、僕は最近何をしても面白くないんですよ、ははは」
「……へえ」
「貴方が羨ましいですよー」
「そうですか」
よく喋る運転手だこと。
「でもね、人間楽しいことばかりだと狂っちゃうものなんですよー、あはは。楽しい毎日があれば大事なことを捨てても楽しい毎日を優先する。そして燃え尽きて気付いた時にはもう……遅いんですよ、はは」
「そうなんですか……」
私は軽く聞き流した。しかし何故か彼の言うことが引っ掛かるのだった。でも、もうゲーム店が目の前で私は何を買おうかと考えるとワクワクしていた。
「ありがとうございましたっ!」
お金を払って、タクシーから降りる。
「ありがとうございます。ははは」
運転手はドアを閉めると、元来た道を戻っていった。

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初心者がいきなり書いた小説でございます。プロットも無く思いつくままに、です。当然添削もしていませんし見直しもしていません。そしてこんな小説をブログにアップしました。お許しください。感想等ありましたら、コメント頂けると嬉しいです((嬉´∀`

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