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murmure ♪ みゅるみゅ〜る

フルーティスト宮川悦子の日記。
みゅるみゅーる!はフランス語でささやき・つぶやき・・・

やっとこの日のレポートを。



9月20日 国立能楽堂開場30周年特別企画の4日目

オール狂言の舞台に行ってきました



お昼なのに満席~


5つの狂言を和泉流と大倉流

 しかもそれぞれちがうお家!


とっても面白かったです


そして

全演目、おシテ方が面をつけていて

全演目、お囃子が入っているという能のような曲でした

豪華~


まずは

和泉流 三宅右矩さんがシテ

夷大黒


今回の5つの曲の中で

曲として一番大好きでした!!


夷さんと大黒さんが現れて

タイを釣って、打出の小槌をふったら

お宝がどっさり出てくる


単純なお話ですが

大黒さんのきらびやかな装束

や夷さんの白い厳かな装束

見ている私が福の神様から

お宝を授かったような気持ちになって

ほんと~に幸せ~~~な

いま、書いているだけでも口角が上がるような

そんな曲でした


すご~くキラキラオーラがたっぷり

神様~~って言いたくなっちゃう感じの幸せをいただきました



大黒さんも夷さんも

いずれも劣らぬ夷大黒~と

自分で自分の事を謡うところが

おもしろかったです!


そして

夷さんも大黒さんも自分の動きの内容を

自分でお能の地謡のように説明するのも

おもしろかった!!


5曲中万作さん一門がでていない4曲は

それぞれ、この役は、萬斎さんかな?石田さんか?深田さんかなー

考えてしまいました


続いての大蔵流 茂山正邦さんシテの

通円


千五郎さんが旅僧でしたが

出てきた瞬間、千作さんか?とびっくりしました

まさかね、、、本当のお能の世界になっちゃう、、

あまりにも似ていらっしゃって!!


通円は先日、小舞の会で石田さんが舞ってくださったので

面をつけている正邦さんが石田さんに見えてしまって、、、

どどどどって足踏みが速くなる部分が大好き


でも、通円がお茶を立てすぎて死んでしまった理由が

イマイチ理解できず、、さ、狂言全集をみてよーくセリフを読んでみよう!

って思います。


そして

和泉流 野村又三郎さんシテの

八尾


これ、先日みた朝比奈そっくり~と思いながら観ていました

最後の方、閻魔様が罪人に投げ落とされる部分!

ぼちゃっと、見事に落とされていてすご~いと!

で、やっぱり萬斎さんが閻魔様だったらどういう風に投げ落とされるんだろうか??

と想像してしまいます。。

最後の閻魔様のため息も同様に、、!!


この曲のお囃子、責〆というらしいのですが

かっこよかったです!もう一度お囃子も聴きたいです!

やっぱり笛がかっこいい~~!!!

ところで

お能のときのヒシギはぴ~~と長いですが

狂言の最初の音はぴ。 だけなんですね。

知らなかった~


そして

大蔵流 大蔵千太郎さんシテの

祐善

実はこれ、おそろしい眠気に襲われ半分寝てしまいました、、

ごめんなさーい。能狂言で寝ちゃったの初めて!!

せっかく傘が開くところ見たかったのに、ぱっと気がつくと傘が開いてた、、

残ねんーごめんなさーい


そして

和泉流 萬斎さんシテの

老武者

すごい出演者!万作さんちほぼ総出でした

シテが萬斎さん 三位が石田さん 宿屋が深田さん

若者がホントに若者3人中村さんに内藤さんに岡さん

祖父が月崎さん竹山さん不破さん そしてびっくり後見に万作さんが!!


お名前が載っていなかったのですが

あれれ、あのお姿は、もしや万作さん??


なんと贅沢な!


そして子方の稚児役に金澤桂舟くん

すっごく洗練されていてもっと見たくなりましたが

お能のおうちの方なのでしょうか?知識不足でごめんなさい。


最初からおシテの萬斎さんが出てこなく、

稚児と三位宿屋と若者が出てきますが

それだけでも豪華な感じでした。

やっぱり石田さんが出てくると豪華になる感じが!

で、そこに面をつけた萬斎さんが!

空気が変わりますね。さすが、、、

なんでしょうかね。この空気感!

そして面をつけていても声が変わらない、

アイタ、、ってセリフが先日の雷を思い出させてちょっとにやっとしてしまいました


最後は稚児がみんなに担がれて退場されるのですが

この5曲を締めくくるような豪華な終わり方でした。


さすが国立能楽堂!

豪華な会でした。 やっぱり古典面白い。


突然ですが

バッハと狂言ってどっちが古い気がします?

なんとなくクラシックの世界だとバッハってものすごく昔のイメージがあるのですが(私だけかも)


JSバッハは1685年~1750年 江戸時代中期、長唄が成立したあたりです、


それに比べ能狂言を完成させた観阿弥、世阿弥は1400年代! 室町時代!


出雲の阿国が歌舞伎を演じたのが1607年!

関ヶ原の合戦が1600年よね?よね?で江戸幕府が1604年よね??

バロック音楽初期の頃


ちなみに同年代はシェイクスピアが1564年生まれの1616年没


今年は観阿弥生誕680年世阿弥生誕650年なんですって。


改めて日本の文化ってすごい、、、


今でも面白いって思えるってことも

すごい!!! 






やっと、シスカンパニーのかもめ観られました


それも本来行くはずの日にちがダメになり、もう諦めていたところでしたが、ふと、とあるサイトを見てみたら

東京千秋楽の前の日のチケット発見!ありがたやー。


チケットを手放したい方と直接お会いする暇もなかったのである駅のロッカーに入れておいていただき

聞いた暗証番号でそのロッカーを開ける。という

なんだかドラマチックなお取引にドキドキ・・悪いことしているみたいな気分を楽しみながら、チケットを手にしました。


出稽古とおウチレッスンの合間でしたので行きも帰りもダッシュ!


ロシア人、チェーホフ(1860~1904年)4大戯曲の一つ

かもめ!!


楽しみでした。シアターコクーンも初めて!!


今回の舞台を見るためにまずチェーホフの原作を読まないとと思って

購入したのが5月位??あとがきを含めて117ページ(岩波文庫の)しかない本なのにぜ~んぜん頭に入らなくって、まずロシアの人のお名前が耳になじまず、誰だっけこれ?みたいな、、

しかも4幕辺りでは呼び方が変わっていたりしてますますワカラン。。と


結局ちゃんと通して読めたのは7月位?毎日読んいでたわけではないですが。

最初は内容もなんだこりゃ・・で、場面が頭に浮かばずあたし、あったま悪いな、、とつくづく思ったのでした。


そんなんで観た舞台でしたが

一気に整理できました。 



まず本と舞台で違いを覚えたのはド頭のトレープレプのテンション!

一番最初から苛立ちMAXで一人だけ空回りしてる感じの演技。

本だとそこまでのテンションを読み取れなかったんでしょうね~わたし。


そして一幕からトリゴーリンが舞台にいる!!なんにも喋らないのに。

劇中のトリゴーリンのすべてがその場面に現れている感じがしました、

ほかの人はヒトのことペラペラ言ったり余計なお世話。を言いまくる性格がありますが

トリゴーリンは常に自分の世界。 


それからソーリンの髪型、非常にツボってしまい見るたびに笑いそうに、、

あれは流石に自毛じゃないでしょうね、、でもああいうおじいさん居る、、、


皆さんわりとトリゴーリンのこと悪いオトコ。って表現されていますが

私はそんな風に感じず、むしろ、本能のまま。って感じで!

自分が翻弄されたらまた別ですが!見ていて潔い愛情表現や本能のまま素直に生きているところがかえって良い感じすら!!

芸術家に多いタイプなのかしら?

私の身近に行動がそのままトリゴーリンな人が結構いるからかも??

と、世間の感覚とちょっとずれてるか?と思ったり、、。


本ではあまり印象がなかったのですが、舞台で見てみて

気になったのがマーシャ!いい感じのキャラでみんなちょっと浮いてる中、意外にもしっかり自分の足で立っているような!売れっ子ハイソぶっ飛び芸能人の中にいる、中野系芸人さん。的な!


でも旦那さんに一途に思われていて子供までいるのにまだトレープレプが好きでしかも、それをポリーナが応援しているようなセリフがあるのにもびっくり。母親ならあんたいい加減にしなさい。って感じが、、


2幕の舞台装置?も気になりました。手前は普通の床なのに奥に行くと斜めになっている?

どうやって作っているんでしょう?舞台上に起伏がある土地が再現されていてすごーい!


今回一番圧倒されたのは

なんといっても大竹しのぶさんのアルカージナ 

初めて観た生演技でしたが、大女優さんよと言う意味が本当に分かりました

こんなに多彩に感情を表現できるなんて~すごすぎ!

有るときは《ゆばあば》的な、有るときは《マリーアントワネット》的な、有るときは《普通の母親》

有るときは《恋する女子》 すっごーい


それから、トリゴーリンの声のダイナミックス

1幕のトレープレプは割とずっと張ってる感じばかりで今まで私が見てきた数少なーい舞台の演技

と変わらない感じのイメージで舞台って割といつも声を張るもんなのね、と。思っていましたが

トリゴーリンの長ゼリフのあたりで、いやーこんなに引く声で喋っても全然聞こえなくないし、

むしろ聴衆を惹きつけるのね。と

でた!丸い声!と思いました。


先日自分がバッハを演奏したときヴァイオリンに負けないように常にffで吹いて、

途中でこれじゃ響きがないわ。。と気づいたのを思いだし、なーるほど、、ふむふむとお勉強させていただいた感じがします。


一つ気になるところをを見落としてしまいました。

4幕でポリーナに色々言われて、トレープレプが怒って出て行ってしまったあと

戯曲では部屋二つ隔ててワルツが聴こえてくる って書いてあって

ポリーナが、 コースチャ(トレープレプ)が弾いている。くさくさしているんだね。

って なっているのですが


くさくさしているってなんだーー!!??と 思っていて

ケラさんはなんと表現するのかな?と気になっていたのですが、、


残念、見逃しちゃいました。


チェーホフはかもめを喜劇って書いてありましたが

これは喜劇なんでしょうか?

トレープレプの心の叫びが悲痛で、、


わりと感情移入しやすい私は

ドラマや映画を見たあとしばらく引きずるんですが

毎日(しかもマチネもソワレもの時もあるのに)かもめを演じて

かもめの世界に入り込んでしまったら

頭が狂いそう!!


役者さんってすごい精神力使いそうだなぁと思いました。


そうそうトリゴーリンさんは、俯瞰的に自分をみて演技されているように見えました

いつも鏡に写っている自分の姿をチェックしながら動いているような、、(笑)

そして、にほんごであそぼの福島コンサートのカッコーとキャラ、似てた(笑)


わ、もう終わった!って終わり方に、戯曲読んでいるんだから知ってるでしょって

ツッコミたくなるほど驚いてしまいました。


かもめな気分を引きずりながらダッシュで渋谷をあとにしました。


皆さんかもめを5回見たとか7回見たとかおっしゃっていますが

その気持ちが分かりました。舞台って毎回新しい発見がありそうですね~


おもしろかった!!行けて良かったです。