10月3日能を知る会 月下の舞 行ってきました
鎌倉能舞台ってとっても素敵でした。
国立能楽堂のようなゴージャス感とはまた違った
こじんまりとしたお舞台で、鎌倉にぴったり。
朝の部は
吹取 と 松虫
その前に中森さんの解説がありましたが
とってもわかりやすくて、聞けてよかった!!
お能の何番目もの
の説明や季節によっての曲、春は花、秋は月、冬は雪、
雪月花!!
朝の部は正面の前列から2列目でしたが
鎌倉能舞台は舞台と見所の距離が激近で!最前列なら手を伸ばせば
おシテさんに手が届きそうなほど。
しかも前列は座布団なので余計に間近に感じられて表情どころか
装束の細かい模様もお顔の汗も見える程、
最初の狂言は
萬斎さんの吹取
予習していかなかったのでどんな話かなーと思っていましたが
笛の話!!!
深田さんオトコがお嫁さんが欲しいってお祈りしたら
笛を吹いたら女が来るよって仏様に言われたけれど
笛は吹けないから笛が得意な萬斎さん何某に頼みにいって
じゃあって萬斎さんが吹いたら、本当に女が現れる。
ところが深田さんじゃなく萬斎さんにべったり!
深田さんがボクボク!ってなっても
萬斎さんへべったり!!
そんなやりとりの末お顔を隠していた羽織が取れてしまい
お顔を見たら、、なんとオカメさんみたいな女!
これは大変やっぱりお断り こちらもお断り、、、と押し付けあう
という、なんとも面白い結末!
モーツアルトの魔笛のパパゲーナの登場シーンみたいでした。パパゲーナはおめでたくパパゲーノに気に入られますけど!
激間近だったので深田さんの汗がではじめるあたりまで
詳細に見えちゃいました!
そしてなにより、萬斎さんが能管を吹いたぁー
最初は久々だから出ないなあ、といってちょっと掠れた音を出すのですが
それも型なんですね。
そのあとちゃんとビブラートもキマった感じに素敵に吹かれていて
昔囃子方も全部一通り勉強したとどこかに書いてありましたが、こんなに吹けるなんて!
さすが、、と。
鼻からブレス!が多様されていたなあ~
ちょっと音が出なくなりそうって時にも唇で調節されていて本当に練習されているんだ、、
と感動しました。やっぱり手が美しい!笛って手がこんなに目立つのねー
その後はお能
松虫 普段はやらないと仰っていた勧盃之舞バージョンでした。
お能はワカラン。って思っていましたが
解説を聞いて、色々読んだりするととっても面白いってことが最近分かり始めました。
言葉はやっぱりわからないところだらけ。でも動きを見ていたらわかる部分もあるし言葉も全く
違う国の言葉じゃないのである程度は入ってきます!
なにより舞が素敵だったり声が素敵だったり、装束や佇まいなどなど動く芸術品です。
観ているだけで圧倒されます、
お囃子もすごくて、亀井広忠さんの大鼓と一噌隆之さんの笛鵜澤洋太郎さんの小鼓
ビリビリきました。
特に広忠さんの大鼓は気迫がすごい、こんな間近なので余計に。。
叩いていないときにも気を抜かずおっそろしい程の集中しきった表情で
刺さるような視線でした。
気合がこちらに注入された感じ。
全部終わって2時間位ざぶとんに正座!でもあんまり気にならなかったです。
その後中森さんの質疑応答 これもとってもわかりやすくっておもしろかったです。
能舞台の松の絵のお話!色々と深いものがあるんですね
松平の松とか、、床にうつると久しいって字になる。とかすごいなあ~
そして、第二部
二部は正面の最前列の角、目付柱の所でした。
よいお席ーー!また中森さんの解説が。
お能の拍手の話、午前中もされていましたが、、拍手ってもともと日本の文化じゃないんですね。神様に柏手を打つが日本の文化の手を叩くなんですねー。江戸時代はお殿様が能を舞われてそれを家臣の方が拝見なさるわけで、お殿様に向かって良くできましたパチパチじゃ切腹ですねーと。拍手するなら
お囃子方も帰ってからにしましょうね。って。
お囃子や狂言方にも大変お気遣いのある解説でした。素敵な方ですねぇ
そして、狂言柿山伏。
萬斎さんの山伏けっこう好き!
これは絵本を持っていて何度も子供に読まされているので台詞はほとんど頭にあって、
本読んでいてよかったーー!と。
内藤さん畑主が柿泥棒萬斎さんをいじるところ
ご自分が既に楽しんでいらっしゃるような笑みが溢れていて、こちらもホッコリ。
解説で狂言が喜怒哀楽の喜びと楽しみを
能が怒りと哀しみと仰っていましたが
確かに能だけだと、
割りとお話に入り込みすぎるタイプの私には帰り道も哀しみを引きづり続けそうですが、
狂言が入るとバランスが取れるのかも。と思いました。狂言だけでも明るく帰れるんですが。
続いて能
融(とおる)
すごかった、、、広忠さんの大鼓。
舞返のバージョンで普段以上に舞が多いとお聞きしましたが、テンションがすごい、、
その舞台で手が壊れてもいいと思って毎回叩くとか、死んでもいいと思って叩くと、書いてありましたが、その言葉に偽りを感じないテンションです。叩き狂う、掛け声も叫び狂うような鼓に涙が溢れてきました!見るからに聴くからに痛そうな音、カーンって響く度にきっと激痛が走りそう、、死んでもいいと思えるお仕事ってすごい、、
命懸けな演奏でした。
もちろんおシテの舞も圧巻でした!地謡もみなさんがおシテをされるような方々で声が響いて物凄い状態でした、更におワキの大日方寛さんの佇まいがかっこよくって!ずっとじっとされている場面が多いのですが、見ている人の心をすべて見透かされているような恐ろしい視線!決しておっかない顔じゃないですが気迫なんでしょうね。隣で演奏とかだったら震えて吹けなそう(笑)
最後にまた質疑応答があってお開きでした。
お昼の部は正座がキツかったです!お着物でいったのですが、ちょっと座り方失敗でした!
ずっと気になっていたのが匂い!
一部も二部も狂言では感じないけれど
お能でスゴクイイお香の匂いが漂ってきて、、
こんな間近だからこそかんじて!
気になって能舞台さんにメッセージをしてみたら、お返事いただきました。
装束の棚に香袋を置いているんだそうです!
やっぱりーーー
一部の方が1列後ろだったのに匂いが強かったのは、鎌倉能舞台の中森さんがおシテさんだったから余計に強く匂ったんでしょうねー。
私も真似しようっと!
柔軟剤の香りなんかよりも強く匂ったんですが、きっと舞われているから体温があがって余計に発散されるんでしょうね。これも生身の人間って感じで素敵!
豪華メンバーな午前午後
とっても豪華な一日でした。