シベリウス 「樹の組曲」より  もみの木 Op.75-5 


久しぶりにシベリウスのピアノをきいてしまった。

「樅の木」は、それぞれの曲に樹木の名が付けられいる。

「5つのピアノ小品」作品75の第5曲目。シベリウスのピアノ作品の中では

最もよく演奏される作品。

短い前奏は「追憶の念」を想起させるように始まり、孤独に佇む樅の木を

思わせるメロディーが現れ、繊細なハーモニーに伴われた抒情的フレーズが

何度か繰り返される。

最後には余韻を残しながら静けさの中へ消え去る。