「私が目の病気で入院していた時のことです。音だけでクラッシックのテレビ番組を聞いていると、すごいバイオリニストが埋もれていた曲を世に広めた事を紹介していて・・・。
そのバイオリニストが私の気に入っているパールマンだったら、感激なんだけど。パールマンのことでもいいからブログで紹介して下さい。」
依頼されると断りきれないtakatakaは、またもや頭の回転が早くなる。いえ、普通になる。
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お答えします。
「望郷のバラード」ではないでしょうか?
違う!って云われても、これしか手持ちのカードがないのです。許してください。これで勘弁してネ。物語好きの日本人には、もってこいのストリーなんですから!!
まずは、記憶と感性でチェックしてください。
パンフルート(youtubeから)はルーマニアの民族楽器です。演奏は申し分ないのですがこの曲を聴かせるのは厳しいかな?
オケ伴奏で ![]()
http://www.youtube.com/watch?v=Otj8Dt0D4Ms
聴くものの臓物を吸い寄せる?天満敦子の響き
以前にヴァイオリニスト天満敦子さんの自伝を読みCDも聴いた。新聞・TV等の情報から
だったか。
この人から発せられる天衣無縫な光彩におじ様たちはイチコロになるのであった。小
林亜生しかり。
名器ストラデイヴァリウス「サンライズ」から奏でられる音に驚き、魅了された人は数知れない。
井上光晴、丸山眞男、海野義男、間宮芳雄、埴谷雄高、宇野功芳、シゲテイ、その他大勢。
補足;俺も
様子がその自伝に書かれている。運命的な出逢いの曲「望郷のバラード」もしかりである。
1883年29歳の若さで亡くなったルーマニアの天才作曲家チプリアン・ポルムベスクが遺し
た一編の旋律。「バラーダ」。
1977年ウイーン大使館に勤務していた外交官岡田眞樹氏は、祖国ルーマニアから逃れて
来た独りのヴァイオリニスト(イオン・ベレッシュ)の弾く小品に心惹かれた。
それはイオン・ベレッシュが祖国からのがれるとき、手持ちの楽譜と共に持ち出したルーマ
ニアの秘曲であった。
この曲の心を理解してくれるヴァイオリニストがいたら、日本で紹介してくれといわれて手渡
されたのが一冊の楽譜「バラーダ(詩曲)」だった。
この秘曲は圧制に反抗して投獄されたポルムベスクが獄中から故郷を偲んで作曲したもの
だった。
当時、天満敦子がルーマニアにてピアニスト深沢亮子と共にコンサートを開いていた時だった。
この百年前の楽譜は、天満敦子にその岡田から手渡されたのである。
以上のようないきさつのエッセイを、外交官岡田が日本経済新聞1993年12月8日の文化欄に紹
介したのをきっかけに「望郷のバラード」は広く世に知られることとなった。そして天満敦子初演の「望郷のバラード」は満場の啜り泣きを喚起させ、ルーマニア大使も涙したのだった。
日本人が好む<物語ができた>ができました。
俺の歴史、記憶になったこと
福島の実家にある南相馬市文化ホール(名誉館長:舘野泉氏)から定期的にくるパンフ演目に天満敦子コンサートの開催が載っていた。自分もその予定に逢わせて帰省。そこで生の音に接してやはりすごいと感激する。
小説にもなった
東欧諸国だけでなく世界情勢が激変した1989年、ルーマニアではチャウセスク独裁政権が民衆の手によって倒されたが、歴史の渦にもまれながらも生きる人々の心を映し出した名曲が「望郷のバラード」だった。
「望郷のバラード」、そしてこの曲を手にした天満敦子の「ドラマ」は、高樹のぶ子(芥川賞作家)の手によって『百年の預言』(2000年)というルーマニア民主化を背景にした恋愛小説に脚色しなおされ、これがまた話題となった。
天満敦子は、その情熱的で、コクのある音色で多くのファンをつかんできた。「望郷のバラード」の楽譜は、そんな彼女の手許に届けられる運命だったのかも知れない。
放送関係
①2005年11月03日 望郷のバラード 「好きなクラシック」 NHKスペシャル
②「課外授業ようこそ先輩」
*放映情報は、我が家のパソコンに情報がなかった。
NHKスペシャル:ある日本兵が第二次世界大戦後、シベリアの抑留所で聴いた「バラード」
とルーマニア兵との友情を再現したドラマの後に、チャウセスク政権崩壊後のルーマニア
から日本へ来た手紙を読み解いてその日本兵だった人が元ルーマニア兵に会いに行く
ドキュメント。
ルーマニアからの手紙を大使館に持っていった日はちょうど雨模様。大使館員には、
革命で混乱しているので協力できないと断わられ手紙も雨でインクが滲んでしまいます。
読める状態でわかった住所は郵便番号だけ。情勢が安定してから、ルーマニア外務省の協力も得て手紙の住所が分かり現地に行くのが手紙が着いてから4年後。脳梗塞で入院中の元ルーマニア兵とは56年ぶりの再会をすることになる。
シベリアの抑留所でも演奏されていた。
この曲の持つ魅力と重みがあらためて伝わった番組。
数奇なエピソードの展開は、さらにこの音楽を物語始め、さらに読者から聴衆まで確保するものとなる。
興味が沸けば読んでください。
● 自伝「わが心の歌―望郷のバラード」 天満敦子/著/文藝春秋
● 「遙かなる望郷のバラード-チプリアン・ポルムベスク正伝- 」 竹内祥子著/ショパン
● 小説「百年の預言」 高樹のぶ子/著
補足です
天満敦子さんのCDは、オケ・ピアノ・オルガン・無伴奏盤と聴いたのは4種類です。
そうそう、あと田舎でのライブです。テレビもあったです。
その出会いの妙は運命のようであり、惹き合うようにつむがれる交流に目を見張らされる 天満さんの無伴奏で
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tcfk/shumi/atukotemma.htm
