僕はよく、

 

「後でやるよ。」

 

と言っていました。

 

 

昼ごはんを食べたあと、

シンクに食器が残っていても、

 

「後で俺が洗うから、置いといて。」

 

と言って、

ソファでスマホを見ていました。

 

僕としては、

やらないと言っているわけじゃありません。

 

少し休んでからやる。

 

それだけでした。

 

 

でも妻は、

結局、自分で洗っていました。

 

 

「俺やるって言ったじゃん。」

 

そう言うと、

 

「いいよ。」

 

とだけ言って、

そのまま洗い続けていました。

 

 

当時の僕は、

せっかちな人なんだと思っていました。

 

そんなにすぐやらなくてもいいのに。

休んでからやればいいじゃん。

 

そう思っていました。

 

 

でも、

食器を洗い終わると、

妻は冷蔵庫を開けていました。

 

野菜を出して、

肉を小分けにして、

平日の夕飯の準備を始める。

 

途中で洗濯機が鳴ると、

今度は洗濯物を干す。

 

子どもが呼べば、

そっちへ行く。

 

 

「ちょっと休めば?」

と言ったこともあります。

 

 

妻は、

「大丈夫。」

と言いました。

 

 

そして、

また何かを始めました。

 

子どもが寝たあとも、

キッチンに立っている日がありました。

 

明日の準備をして、

水筒を洗って、

保育園のものを揃えて。

 

 

僕なら、

 

「明日でいいか。」

 

と思うようなことも、

妻はその日のうちに終わらせていました。

 

 

あの頃は、

そういう性格なんだと思っていました。

 

きっちりしている人。

 

気になると、

すぐやりたい人。

 

 

でも今でも、

よく覚えています。

 

「今日はもういいんじゃない?」

 

と言ったときも、

 

妻は、

 

「これだけやっちゃう。」

 

と言っていました。

 

 

そして、

その「これだけ」が終わると、

また次の何かをやっていました。

 

 

今でも、僕はどうすれば良かったんだろう。

そう考えてしまう夜があります。

 

 

でも、僕と妻の関係が壊れてしまった原因は、

家事育児の分担ではなかったんです。

 

僕もずっと気づかなかった、

妻が、抱えていたものがありました。

 

▶︎続きをこちらで書いています。

妻は、いつからか、

「別に。」

としか言わなくなりました。

 

でも最初から、

そうだったわけじゃありません。

 

 

昔はむしろ、

よく怒られていました。

 

 

「ゴミ捨てておいて。」

 

「保育園の準備して。」

 

「洗濯物取り込んで。」

 

僕も僕で、

言われればやっていました。

 

 

だから、

「俺だってやってるじゃん。」

と思っていました。

 

 

ある日も、

妻が夕飯を作っている横で、

僕は頼まれたゴミをまとめました。

 

終わってソファに座っていると、

妻はまだキッチンに立っていました。

 

子どもの水筒を洗って、

明日のご飯の準備をして、

途中で子どもに呼ばれて。

 

 

「ちょっと手伝ってよ。」

 

と言われて、

 

僕は、

 

「何すればいい?」

 

と聞きました。

 

すると妻が、

少し嫌そうな顔をしました。

 

 

僕も腹が立って、

「分かんないんだから、言ってくれればやるよ。」

と言いました。

 

たぶん、

こんな喧嘩を何度もしました。

 

僕としては、

何もしていないつもりはありませんでした。

 

仕事から帰ってきて、

できることはやっていた。

 

 

だから、

なんでいつも不満そうなんだろう。

 

そう思っていました。

 

 

でも、

そのうち妻は、

 

「手伝って。」

と言わなくなりました。

 

 

僕が、

「何かやる?」

と聞いても、

 

「大丈夫。」

 

「怒ってる?」

 

「別に。」

 

「何か言いたいことある?」

 

「別に。」

 

 

昔はあんなに、

 

「あれやって。」

「これやって。」

 

と言っていたのに。

 

いつの間にか、

何も言わなくなりました。

 

 

僕は最初、

喧嘩が減ってよかったと思っていました。

 

 

でも、

妻が何も言わなくなったあとも、

 

家の中のことは、

なぜか全部回っていました。

 

 

ゴミも。

 

洗濯も。

 

保育園の準備も。

 

子どもの予定も。

 

僕が気づいたときには、

もう終わっていました。

 

 

あの頃の僕は、

目の前にある「やること」は見ていたつもりです。

 

でも、

妻が何を見ながら動いていたのかは、

ほとんど知りませんでした。

 

そして妻は、

それを説明することすら、

だんだんしなくなっていきました。

 

 

もっと、家事を手伝うべきだった?

もっと、感謝するべきだった?

 

いろんなことを考えましたが、

僕の思っていたことは、全て的外れでした。

 

妻がどうして、僕と話さなくなったのか。

 

その理由は、全く予想外のものでした。

 

▶︎続きはこちらに書いています。

SNSを見ていると、

よくこんな投稿が流れてきます。

 

 

ゴミを捨てただけで、

やった気になるな。

 

 

家事を少ししたくらいで

偉そうにしないで。

 

 

その投稿には、

たくさんの妻たちの

共感コメントがついていました。

 

 

正直に言うと、

ドキッとしました。

 

僕は、

イクメンじゃないです。

 

できれば家事なんてしたくない。

 

忘れることもあったし、

妻に任せてしまったこともあります。

 

でも、

何もしようとしていなかったわけじゃありません。

 

自分なりに、

力になりたいとは思っていました。

 

 

 

洗い物をした日。

 

子どもを公園へ連れて行った日。

 

洗濯を回した日。

 

 

そんな日は、

 

「助かった。」

 

その一言があるだけで、

また頑張ろうと思えました。

 

 

だから、

 

「やって当たり前。」

 

と言われると、

少し悲しかったんです。

 

 

 

でも最近、

昔のことを思い返していて、

ふと立ち止まりました。

 

 

僕は、

「ありがとう。」

と言われたかった。

 

 

じゃあ、

 

僕は妻に、

「ありがとう。」

って言っていたんだろうか。

 

 

 

夕飯を作ってくれた日。

 

洗濯物が畳まれていた日。

 

保育園の準備が終わっていた日。

 

気づいたら部屋が片付いていた日。

 

 

 

あの頃の僕は、

それを、

「いつものこと。」

として受け取っていました。

 

きっと、

「やって当たり前。」

 

そんな気持ちがあったんじゃないかと

思っています。

 

 

頑張り屋の妻は、

その僕の気持ちまで感じて、

1人で頑張りすぎていたのかもしれない。

 

 

▶︎そのことに僕が気づいたきっかけ

 

妻の仕事関係の人と話したとき、

こんなことを言われたことがあります。

 

「○○さんって、なんでも自分の責任にする人でしたよね。」

 

その言葉を聞いて、

僕は少し驚きました。

 

家でも、

似たようなことを言っていたからです。

 

 

その人が、

一つ昔の話をしてくれました。

 

妻の部下が、

仕事でミスをしたことがあったそうです。

 

それなりに大きなミスだったらしく、

妻も上司に呼ばれました。

 

 

でも妻は、

全部自分の責任のように言ったそうです。

 

「私の確認が足りませんでした。」

 

「私の責任です。」

 

そう言っていたらしい。

 

その人は、

 

「もちろん、部下の失敗は上司の責任でもあるけど。」

 

「そのあとも、私の教え方が悪かった。」

 

「私の指導がなってないからだなぁ。」

 

「だいぶ長いこと、そうやって落ち込んでましたよ。」

 

「その部下の仕事までカバーするために、何日も仕事持ち帰ってましたし。」

 

と話していました。

 

 

僕はその話を聞きながら、

ある日のことを思い出していました。

 

夜、

妻が家でパソコンを開いていた日です。

 

「何かあったの?」

と聞いたら、

 

「部下がミスしちゃって。」

と言っていました。

 

僕は、

「それ、部下のミスなんでしょ?」

と聞きました。

 

妻は、

「うん。でも、私の教え方が悪かったから。」

そう言っていました。

 

 

あの日、

職場でそんなことがあったなんて、

僕は知りませんでした。

 

妻も詳しくは話しませんでした。

 

 

ただ、

いつもより遅くまでパソコンを開いていただけです。

 

 

僕が家で見ていた妻と、

職場の人が見ていた妻。

 

別々の話だったはずなのに、

なぜか同じ人の話に聞こえました。

 

 

「私の確認が足りなかった。」

 

「私の教え方も悪かった。」

 

 

家では、

子供に熱が出ると、

 

「昨日寝るの遅れちゃったからだね、ごめんね。」

 

僕が出かけた時に忘れ物をすると、

 

「私が声かけなかったからだね、ごめんね。」

 

 

何かが起きると、

妻はいつも、

自分が悪い、になっていました。

 

 

あの夜も、

パソコンだけを持ち帰っていたわけじゃなかったのかな。

 

今になって、

そんなことを思います。

 

 

こうやって考えると、

妻が苦しくなってたのは、

家事育児だけが理由ではない気がしています。

 

僕が感じたことの続きを、

まとめました。

 

 

▶︎こちらです。

 

 
もし、妻と似た人がいたら。
ここに置いておきます。

少し前、

友人に今の妻との関係を

ぽろっと話したことがありました。

 

昔から僕たち夫婦を知っている人です。

 

最近、妻とうまくいっていないこと。

 

話しかけても、

「別に。」

で終わってしまうこと。

 

そんな話をしました。

 

 

すると友人が、

 

「あいつ、昔から頑張りすぎるところあったからね。」

 

「なんか、溜め込んじゃってるんじゃない?」

 

と言いました。

 

 

僕は、

 

「昔から?」

 

と聞き返しました。

 

 

 

まだ僕と出会う前。

 

友人たちとイベントを企画したことがあったそうです。

 

妻はまとめ役だったそうです。

 

会場を探して、

 

みんなの予定を聞いて、

 

連絡をして、

 

必要なものを準備して。

 

 

最初は何人かでやっていたはずなのに、

気づけば妻がほとんどやっていたそうです。

 

 

「手伝おうか?」

 

と言っても、

 

「大丈夫、大丈夫。」

 

そう言っていたらしい。

 

 

でもイベントの数日前、

 

友人が電話をしたら、

妻が突然泣き出したそうです。

 

「もう無理かも。」

 

って。

 

 

僕は、

その話を知りませんでした。

 

「でもさ。」

 

友人は続けました。

 

「次の日、普通に来たんだよ。」

 

「何事もなかったみたいに。」

 

 

そして、

ちゃんとイベントも最後までやったそうです。

 

なんだか、

その話を聞いていて、

僕の知っている妻と重なりました。

 

 

「大丈夫。」

と言って、

 

一人で動いて。

 

本当にダメになる直前まで、

いつも通りにしている。

 

 

僕は、

妻は結婚して、

子供が生まれてから

そうなったんだと思っていました。

 

でも、

僕の知らないところでも、

同じようなことをしていたらしい。

 

帰り道、

友人から聞いた昔の妻の姿が、

ずっと頭に残っていました。

 

 

妻の頑張り癖は、昔からだった。

 

家事育児だけじゃなかった。

 

 

実は、これには理由があることを

後から知りました。

 

▶︎その「理由」はこちらです。

 

僕らが気づいた

きっかけを、置いておきます。

子供が生まれて、

妻が育休から復帰した後の数年。

 

家の中は、

また違う意味で雰囲気が最悪でした。

 

 

妻と僕は、

家事のことで、よく喧嘩をしていたんです。

 

 

「保育園の汚れものはすぐに洗って。」

 

「夜に使った食器はしまっておいてよ。」

 

「それ、何度も言ったよね。」

 

 

僕も、

「ちゃんとやってるじゃん。」

なんて言い返していました。

 

正直、

何をやっても

ダメ出しされている気がしていました。

 

 

だから、

だんだん家事をやるのが嫌になった時期もありました。

 

「じゃあ、自分でやれば?」

 

そんなことを言ってしまったこともあります。

 

 

でも、

いつ頃からか。

 

妻は何も言わなくなりました。

 

「これやって。」

も、

 

「違うよ。」

も、

 

ほとんど聞かなくなりました。

 

 

最初は、

やっと認めてもらえたのかな。

そんなふうに思っていました。

 

喧嘩も減ったし、

これでよかったんだと。

 

 

でも、

そうじゃありませんでした。

 

ある日、

洗濯物を取り込もうとしたら、

もう全部終わっていました。

 

「俺やるよ。」

と言うと、

 

「もうやったから。」

 

 

食器も。

 

子どもの準備も。

 

気づくと、

僕がやろうと思っていたことは、

もう終わっていました。

 

 

「言ってくれたらやるのに。」

 

そう言うと、

 

 

妻は、

「うん。」

とだけ返しました。

 

それ以上は何も言いませんでした。

 

 

ただ、

その頃から、
文句だけじゃなくて、
会話すら減っていきました。
 
よくよく思い返すと、
妻が目を合わせてくれなくなったのも
その頃からだった気がします。
 
 
何が妻の中であったのか。
 
今も僕にはまだわかっていません。
 
ただ、
それだけが、
僕たちの関係が壊れた理由ではない
気もしているんです。
 
その理由を書きました。
 

よくよく思い返すと、

妻は自分の予定がほとんどありませんでした。

 

 

休みの日になると、

子どもが行きたい場所を考える。

 

買い物に行けば、

自分のものじゃなくて家族のものを買う。

 

出かける予定がない日は、

家のことをやる。

 

 

僕は、

時々飲みにいったり、

趣味のサッカーに行ったりする。

 

でも、

妻は、

ほとんどない気がします。

 

そうやって出かけていった

妻の記憶がないんです。

 

 

ある日、

「たまには一人で出かけてきたら?」

そう言って、

 

送り出したことが一度だけありました。

 

 

「ただいま。」

 

そう言って帰ってきた妻の

両手にぶら下がっていたのは、

 

子供の服。

 

家の掃除道具。

 

1週間分の食料。

 

そういったものが入った

紙袋でした。

 

 

書いていて思い出しましたが、

 

これって、

家だけじゃなくて

職場でもそうでした。

 

「ごめん、今日は遅くなる。」

 

そう連絡が来る日は必ず、

 

「○○さんが残業だから。」

「△△さんが休みだから。」

 

そんな理由でした。

 

 

 

保育園でも、

「みんな忙しいし。」

と言って、

役員の仕事を引き受けていました。

 

 

 

家でも。

 

職場でも。

 

保育園でも。

 

妻の話を聞いていると、

いつも誰かの名前が出てきました。

 

 

子どもが。

 

先生が。

 

同僚が。

 

友達が。

 

 

でも、

 

妻が

「私はこうしたい。」

 

と言っているのを、

僕は思い出せません。

 

 

 

あの頃、

妻は何をしたかったんだろう。

 

休みの日、

本当はどこへ行きたかったんだろう。

 

何を食べたかったんだろう。

 

何を話したかったんだろう。

 

 

僕は、

その答えを知りません。

 

聞いたことがなかったからです。

 

 

今思い出せるのは、

いつも誰かを優先していた妻の姿だけ。

 

そうやって過ごしている間に、

妻は僕と話さなくなりました。

 

その原因も、そう言ったところにあったのかな、

そう思っていたんです。

 

でも、実は違う原因が見えてきました。

 

続きは、こちらでお伝えしています。

 

▶︎僕は、妻が壊れた理由を間違えていてた。

ある日、

夕飯を食べながら、

保育園のお母さんの話になりました。

 

「○○さん、仕事も忙しいのに、役員もやっててすごいよね。」

 

妻はそう言いました。

 

僕も、

「確かに大変そうだよね。」

と返しました。

 

 

でも、その話を聞きながら、

僕は少し不思議でした。

 

 

妻も、

この前、送別会の幹事をやったばかり。

 

毎日仕事から帰って、

家事をして、

子どもを寝かせて、

その後に準備をしていました。

 

その後に、

持ち帰りの仕事をしている日もあったんです。

 

僕から見たら、

その人よりすごいんじゃない?

という感じでした。

 

 

 

だから、

 

「いや、君も頑張ってるじゃん。」

 

そう言ったことがあります。

 

 

すると妻は笑って、

 

「私は全然。」

 

そう返しました。

 

それ以上、その話は続きませんでした。

 


 

似たようなことは、

何度もありました。

 

「あの人はちゃんとしてる。」

 

「あの人はすごい。」

 

「あの人は偉い。」

 

そんな話はよく聞くのに、

 

 

妻が自分のことを、

「今日はよく頑張った。」

と言っているのを、

 

僕は一度も聞いたことがありません。

 

 

当時は、

謙遜なんだろうと思っていました。

 

照れくさいだけなんだろう、と。

 

だから、

あまり気にしていませんでした。

 

 

でも今思い返すと、

 

妻は本当に、

人のことをよく見ていました。

 

誰かが頑張っていること。

 

誰かが大変そうなこと。

 

誰かが少し元気がないこと。

 

 

そういうことには、

すぐ気づく人でした。

 

 

それなのに、

 

自分のことだけは、

あまり話しませんでした。

 

 

自分がどれだけ忙しかったのかも。

 

どれだけ疲れていたのかも。

 

どれだけ頑張っていたのかも。

 

 


 

あの頃の妻は、

本当にそう思っていたのか。

 

それとも、

ただ口にしなかっただけなのか。

 

僕には分かりません。

 

 

ただ、

誰かを褒める妻の姿は何度も思い出せるのに、

 

自分のことを認める妻の姿だけは、

どうしても思い出せないんです。

 

 

 

「あの人はすごい」

 

そういう妻は、

 

自分はダメな人間なんだ、

そう言っているようにも見えました。

 

 

そして、

 

それは勘違いではなかったこと

僕は後日、とあるメルマガで知ることになります。

 

 

妻自身も、

 

なんでいつも「自分はダメ」

そう思い続けてしまうのか。

 

その理由を見つけることができたそうです。

 

気になる人のために、置いておきます。

 

こちらのメルマガです。

ある日の夜。

 

子どもが寝たあとも、

妻はダイニングテーブルでパソコンを開いていました。

 

仕事を持ち帰ることは珍しくありませんでした。

 

その日も、

画面を見ながら何度もため息をついていました。

 

 

「まだ終わらないの?」

 

 

そう聞くと、

妻はパソコンから目を離さずに、

 

 

「部下がミスしちゃって。」

 

「私の教え方が悪かったんだよね。」

 

と言いました。

 

 

僕は、

 

「でも、その人のミスなんでしょ?」

 

そう言いました。

 

 

すると妻は、

 

「うん。でも。」

 

それ以上は何も言いませんでした。

 

 

結局、その日は遅くまで仕事をしていました。

 

翌朝も、

少し早く家を出ていきました。

 

 


 

似たようなことは、

一度だけじゃありませんでした。

 

 

誰かが困っていると、

 

「私の説明が足りなかった。」

 

予定がうまく進まないと、

 

「私の段取りが悪かった。」

 

何かあるたびに、

そんな言葉を聞いていた気がします。

 

 


 

当時の僕は、

面倒見がいい人なんだな。

 

そう思っていました。

 

 

だから、

「そんなに背負わなくてもいいじゃん。」

と何度か言ったこともあります。

 

 

でも妻は、

「うん。」

と笑うだけでした。

 

 

今思い返しても、

部下の名前は覚えていません。

 

どんなミスだったのかも、

もう忘れてしまいました。

 

 

でも、

「私の教え方が悪かった。」

 

その言葉だけは、

なぜか今でも残っています。

 

 

本当に妻のせいだったのか。

 

それとも違ったのか。

 

僕には分かりません。

 

 

ただ、

 

何かあるたびに、

一番最初に自分を責める人だったことだけは、

 

今でもよく覚えています。

 

 

 

「私が悪いから」と、

 

いつも責任を背負っていた妻は、

苦しそうに見えました。

 

 

そして、

 

妻を突き動かしていたものの正体

僕は後日、とあるメルマガで知ることになります。

 

 

妻自身も、

 

なぜ自分が頑張り続けるのか。

なのに、なぜ、苦しいのか。

 

その理由を見つけることができたそうです。

 

気になる人のために、置いておきます。

 

こちらのメルマガです。

子どもが通っていた保育園で、

卒園を前に送別会を開くことになりました。

 

係を決める日。

 

僕は仕事だったので、

その場にはいませんでした。

 

 

夜、ご飯を食べながら妻が言いました。

 

 

「送別会のまとめ役やることになった。」

 

 

僕は思わず、

 

「え?また?」

 

と言ってしまいました。

 

 

 

その頃の妻は、

 

毎日帰りも遅くて、

家では子どものこともある。

 

休みの日も忙しそうで、

 

正直、

余裕があるようには見えませんでした。

 

 

だから、

「断ればよかったじゃん。」

そう言いました。

 

 

妻は箸を止めることもなく、

「みんな忙しいのは同じだし。」

それだけでした。

 

 


 

送別会の日まで、

家には画用紙や色紙が増えました。

 

夜、子どもが寝たあと、

リビングで何かを書いていることもありました。

 

 

写真を集めたり。

メッセージをまとめたり。

 

気づけば日付が変わっている日もありました。

 

 

「大変じゃない?」

 

そう聞いても、

 

「うん。でも大丈夫。」

 

その言葉は、

あの頃の妻がよく言っていた言葉でした。

 

 


 

送別会は無事に終わりました。

 

先生も喜んでくれたみたいで、

 

保護者の皆さんも、

「ありがとう。」

と言ってくれたそうです。

 

帰ってきた妻は、

「終わってよかった。」

と笑っていました。

 

 

あの頃の僕は、

「頼られるタイプなんだな。」

くらいに思っていました。

 

きっと、

しっかりして見えたんだろうな、と。

 

それ以上、深く考えたことはありませんでした。

 

 


 

でも今思い返すと、

 

妻が

「今回はできません。」

 

と言っているところを、

ほとんど見た記憶がありません。

 

 

仕事でも。

 

保育園でも。

 

家でも。

 

 

誰かに何かを頼まれて、

困った顔をしていることはあっても、

 

断っている姿は思い出せません。

 

 

 

だからといって、

無理をしていたのかどうかは分かりません。

 

本当にやりたかったのかもしれないし、

そうじゃなかったのかもしれない。

 

 

ただ、

「みんな忙しいし。」

 

そう言って、

自分の予定にもう一つ予定を足していく妻の姿だけは、

今でもよく覚えています。

 

 

 

「みんなのために」と、

 

自分で動きたくて動いていたはずの妻が、

実は苦しんでいた。

 

妻を突き動かしていたものの正体

僕は後日、とあるメルマガで知ることになります。

 

 

妻自身も、

 

なぜ自分が頑張り続けるのか。

なのに、なぜ、苦しいのか。

 

その理由を見つけることができたそうです。

 

気になる人のために、置いておきます。

 

こちらのメルマガです。